ネットショップを使えば、海外の珍しい食材を手に入れることも難しくなくなってきました。英語でメニューを理解することができれば、レパートリーがグッと広がるはず。今回は海外の人気シェフのレシピをヒントに、英語での攻略法をご紹介。テレビで人気のシェフたちの活躍ぶりを知っておくと、外国人とのちょっとした会話にも役立ちます。
イケメンシェフやカリスマ主婦が大活躍!
日本では、俳優やタレントが登場するテレビの料理番組が話題になることがありますが、海外では、美男美女のシェフが、プロ並みのトークで自分の番組を盛り上げます。自らのウェブサイトで手軽に実践できるレシピを公開している有名人を紹介します。
Jamie Oliver(ジェイミー・オリバー)
イギリスの料理番組『The Naked Chef』(裸のシェフ)で一躍人気者に。番組タイトルの”naked”は、「よけいなものを使わず、シンプルに」という意図から来ています。イギリスの公立学校のために栄養のバランスが取れた給食メニューを考案するなど、多彩な活動を展開。
ウェブサイトJamie Oliver(URL)のrecipesのコーナーでは、栄養価の高いsuper food(スーパーフード)を使ったもの、gluten free(グルテンフリー)、dairy free(乳製品不使用)など、意識の高いメニューが紹介されています。
Martha Stewart(マーサ・スチュワート)
料理だけでなくガーデニング、手芸、インテリアなどライフスタイルをトータルに提案する、いわゆる「カリスマ主婦」。アメリカではlifestyle guru(ライフスタイルの導師)と呼ばれたりします。自らのブランドを売り出す実業家でもあり、株のインサイダー取引で実刑判決を受け、5カ月服役するという衝撃的な事件もありました。
公式サイトMartha Stewart(URL)には、sweet potato home fries(サツマイモのフライ)、poached-pear and cranberry pie(ゆでた梨とクランベリーのパイ)など、アメリカの”母の味”(homemade taste)とでもいうべきメニューが並んでいます。
Anthony Bourdain(アンソニー・ボーディン)
アメリカのシェフ、作家。世界各地で食べ歩きを行うテレビ番組『Anthony Bourdain: No Reservations』(アンソニー世界を喰らう)などの成功から、各国の食文化に詳しいタフな料理人と見なされていましたが、あいにく2018年6月に撮影先のホテルで自殺、訃報が世界を駆け巡りました。
ボーディンのレシピを見るには、Anthony Bourdain Parts Unknown(URL)がおススメ。タンザニア、ミャンマー、メキシコなど世界の珍しい料理が掲載され、日本の「豚のしょうが焼き」もそのままButa no Shogayakiとして登場、sliced pork belly with ginger and onions(豚バラ肉薄切りのしょうがとタマネギ添え)と説明されています。
バタフライ・チキンに英語でチャレンジ!
ジェイミー・オリバーのレシピを参考に、英語でbutterflied chicken(バタフライ・チキン)の料理に挑戦してみましょう。butterfliedとは、チキンに切れ目を入れて開き、butterfly(チョウ)の形にすることを言います。ここでは作り方をわかりやすくアレンジして紹介するので、詳細が見たい人はSesami Butterflied Chicken(URL)のページをチェックしてみてください。
Sesame Butterflied Chicken(ゴマのバタフライ・チキン)
Ingredients(材料):
・chicken breasts(鶏の胸肉)120g x 2
・peanut butter (ピーナッツ・バター)1 tablespoon(大さじ1)
・natural yoghurt(ナチュラル・ヨーグルト)2 tablespoons(大さじ2)
・lemon juice (レモン汁)1 teaspoon(小さじ1)
※オリジナルレシピはlime(ライム)を使用
・ginger(しょうが)2 cm piece(2センチ片)
・sesame seeds(ゴマ)2 teaspoons (小さじ2)
Method(作り方):
- Slice into the chicken breasts, then open each one out flat like a book.
(鶏の胸肉に切れ目を入れ、開いて本のように平らにする) - Griddle golden and cooked through.
(焼け目がつき、火が通るまでフライパンで焼く) - In a small bowl, mix the peanut butter with the yoghurt and the lemon juice, peel and finely grate in the ginger, mix again.
(小さいボウルで、ピーナッツ・バターとヨーグルト、レモン汁を混ぜる。しょうがの皮をむいておろし、再び混ぜる) - Remove the chicken to a board and slice. Lightly toast the sesame seeds in the residual heat of the griddle pan and sprinkle them over the chicken before serving.
(胸肉をまな板においてスライスする。フライパンの残りの熱で、ゴマを軽く炒る。テーブルに出す前に、胸肉の上に散らす) - Mix it up with peanut sauce.
(ピーナッツソースと混ぜる)
実際のウェブのレシピでは、spring onions(ネギ)やChinese cabbage(白菜)などの野菜を刻んでこれに混ぜ、栄養のバランスが取れた1品としています。
英語レシピでは動詞に注目!
この短いレシピの中にも、料理の動作を表すさまざまな動詞が登場しています。英語のレシピを攻略するには、動詞の意味を正確に把握することが肝心です。
slice スライスする
griddle フライパンで焼く
cook through 火が通るまで焼く
peel 皮をむく
grate おろす
remove (なべから)取り出す、(火から)おろす
toast こんがり焼く、炒る
sprinkle 散らす
このほか、chop(刻む)、dice(さいの目切りにする)など、切り方だけでもさまざまな表現があります。You Tubeなどで動画を見ながら英語を聞くと、単語とそれを表す動作が、うまく結びつくようになります。さらに、自分で料理をするときにSlice.(スライスする)、Chop.(刻む)、のように声に出して言ってみると、その単語がしっかり自分のものになりますよ。
まとめ
「料理をする」という日常の行為に英語を取り入れることで、無理なく習慣的に英語に触れることができるようになります。おいしいものを作って食べて、英語も上達。「英語でクッキング」はまさに一石二鳥です。
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