「とりあえず」という言葉は、日本語の会話の中ではよく耳にする表現です。「とりあえずビール」や「とりあえずこれが言いたかった」など、便利な言葉なのでよく使われますが、英語ではそれに対応するフレーズが1つではありません。「すぐに」という意味の場合や、「さしあたって」という意味を含む場合など、その本来の意味とシチュエーションに応じて、いくつかのフレーズをうまく使い分ける必要があります。
今回は英語で表現する「とりあえず」の英語表現をご紹介したいと思います。
日本語の「とりあえず」は意味が豊富
日本語では色々な場面で「とりあえず」という表現を使いますが、シチュエーションによってその意味が異なります。例えば飲み会の席などで、「とりあえず、ビール!」と言う場合は、「まず最初はビールからスタートする」という意味合いが込められていますよね。
また、仕事の場で「とりあえず秘密にしよう」と言う場合は、「将来のことはわからないけど、さしあたっては秘密にしよう」という意味合いがあります。さらには、「とりあえずやってみよう」と言う場合には、「いろんな事情はさておき、ともかくやってみよう」というニュアンスもあります。このように、「とりあえず」が持つ意味は様々で、英語でそういった便利な役割をしてくれる単語を見つけるのは困難です。
そこで英語では、「とりあえず」と言いたい時の文脈に応じて、日本語の「とりあえず」の代わりに使われる英語フレーズを使い分ける必要があります。しかし、毎回「このとりあえずはどんな意味を持っているんだろう?」と考えながら発言するのは大変ですよね。
それには、これから紹介する例文を、文章ごとすべて覚えてしまうのが、実は一番効果的で、手っ取り早い攻略法だと思います。覚えるには声に出すのが一番ですので、是非1文につき5回ほど声に出してみてくださいね。
英語の「とりあえず」をマスターしよう
では、シチュエーションごとに意味の変わる日本語の「とりあえず」を、英語ではそれぞれ、どう置き換えればいいのでしょうか。それぞれの英語のフレーズを使い分け、センテンスごと勝手に口から出るように覚えてしまいましょう!
▼ For now:今のところは
That is all for now.
(とりあえず以上です(いまのところ以上です)。)Bye for now!
(またね!(とりあえずお別れですね))
解説:一番よく見かけるのが、この「For now」です。短いのでネイティブがよく使う最もカジュアルな表現で、「いまのところは」「さしあたって」という意味があります。「Bye for now」というのは「いまのところはお別れですね。」「しばしのお別れ」というニュアンスがあり、「またすぐ会うよね」「また会いましょう」という気持ちを込めたいときに使います。
▼ For the time being:当面の間
This will do for the time being.
(とりあえずこれで間に合うだろう(当面の間これで間に合うだろう)。)Let’s keep the matter close for the time being.
(とりあえずその件は隠しておこう(さしあたりその件は隠しておこう)。)
解説:「当面の間」「さしあたって」という意味がある表現です。「For now」とほぼ同様の意味がありますが、For nowのほうが短い分、よく目にするかもしれません。しかしFor the time beingもカジュアル、フォーマル関係なく使われますので、覚えておきましょう。
▼ Anyway:ともかく、何はともあれ
Anyway, let’s try!
(とりあえずやってみよう!(何はともあれ、やってみよう!))Anyway, please tell me what the situation is.
(とりあえず状況を教えてください(ともかく状況を教えてください)。)
解説:「色々あるけど、とにかく」「何はともあれ」という意味をもつAnyway.「どうなるかわからないけど、とりあえずやってみよう!」という意味の「Anyway, let’s try!」はよく耳にする表現です。
▼ Start off:まず最初は〜から始める
I’ll start off with a beer!
(とりあえずビール!(まずはビールで始めよう!))I will order the regular ramen to start off with.
(とりあえず基本のラーメンをください(まず最初は基本のラーメンをください)。)
解説:「とりあえずビール!」という時の1つの表現方法です。「まず最初はビールから始める。」という意味で、2杯目も頼むつもりであるというニュアンスが含まれています。もし「次の事はわからないけど、いまのところ注文することが決まっているもの」と言う意味で「とりあえずビール!」と言う場合には、「I’ll just have a beer for now.」と表現することもできます。「とりあえずビール」はとても奥深い日本語なのです。
▼ First of all: まず第一に
First of all, please calm down.
(とりあえず落ち着いてください(まず第一に落ち着いてください)。)First of all, please take time to heal your leg.
(あなたはとりあえずゆっくり足を治してください(まず第一にゆっくり足を治してください)。)
解説:「まず第一に」という意味の「とりあえず」を表す「First of all」です。「何より先にまずは」という意味があります。ちなみに、「ファースト オブ オール」ではなく、「ファースタブル」と3語を続けて発音するのがネイティブ流です。
▼ At once, Immediately: すぐに
You should go to the hospital at once.
(とりあえず(すぐに)病院へ行ったほうがいいよ。)When dad comes back, tell him to call me immediately.
(父が戻ったらとりあえず(すぐに)電話をするよう伝えてください。)
解説:「すぐに」「ただちに」という意味の「とりあえず」を表現するには「At once」や「Immediately」を使います。「とりあえず病院に来て下さい!」というような急を要するシーンでよく見かける表現です。
まとめ
いかがでしたか。日本語の「とりあえず」には非常に幅広いニュアンスがありますよね。「今のところ」や「すぐに」、「とにかく」、「まず第一に」など、その意味に応じて適切な英語のフレーズを使う必要があります。一度は頭で理解することも重要ですが、そのあとはぜひ文章をそのまま覚えて、自分のものにしてくださいね。
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