Daylight Saving Timeとは?アメリカ人も面倒?!なサマータイム制度を知ろう

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皆さんはサマータイムをご存じですか?毎年3月の第2日曜、いま現在の時間よりも1時間早まる(朝8時が朝7時になる!)制度のことを言います。しかしこの制度、実はアメリカ人の大半が面倒に感じており、廃止運動活動なども発起しているというニュースが流れるほど。今回は話題のサマータイムについて詳しくお伝えします。

日本にはない サマータイム

サマータイムとは

サマータイムとは、毎年3月の第2日曜から11月の第1日曜までの期間、日の出時間を1時間早めるすることで、英語では Daylight Saving Time(デイライトセービングタイム)と呼ばれます。

最初にアイデアを思いついたのはアメリカの元科学者、後に政治家となるベンジャミン・フランクリン。人々が日の出とともに行動し、日没に就寝するという生活が習慣化することで、ローソクの消費を減らし省エネにつなげる目的があったと言います。

アメリカが大々的にDaylight Saving Timeを通年起用したのは、1942年のルーズベルト大統領時期。
多くの人の混乱を招いたため、一度廃止されていますが、ジョージWブッシュが2005年に具体的なサマータイム制度を設置し、現在に至ります。再開されたのは、割と最近のはなしなんですね。

サマータイム(夏時間)に関連する英語表現

サマータイムは前述の通り英語で「 Daylight Saving Time」もしくは「 Daylight Saving」と言われるのが一般的です。ここではサマータイムに関連した英語表現をご紹介します。

・時計の針を進める
「Set your clock ahead.」

サマータイムが開始されるときは1時間時計を進める必要がありますので、時間を先に進めるという表現になります。

・時計の針を戻す
「Set your clock back.」

サマータイムが終わったらまた1時間戻す必要がありますので、時間を戻すという使い方をします。

・春に進めて秋には戻す
「Spring forward Fall back」

サマータイムで時間を早めるのが遅くするのか?と混乱しないように、また忘れてしまわないように、「春に進めて秋には戻す」ことを覚えやすくするためのフレーズです。

サマータイムはいつから?いつまで?

サマータイムは米国に限ったはなしではありません。国連加盟国193か国の内、30%程度にあたる60か国が実施しています。有名なところではカナダやアメリカが知られていますが、オーストラリアなどでは州単位で起用するなど、国によって異なります。導入にあたっては時差の関係などで北半球、南半球、ヨーロッパでもサマータイムの実施期間が変わるので、そのあたりについて詳しく見てみましょう。

<北半球>

アメリカ・メキシコ
3月第2日曜日午前2時〜11月第1日曜日午前2時
ヨーロッパ
3月最終日曜日午前1時〜10月最終日曜日

<南半球>

オーストラリア
10月第1日曜日午前2時〜翌年4月第1日曜日午前3時
ニュージーランド
9月最終日曜日午前2時〜翌年4月第1日曜日午前3時
ブラジル
10月第3日曜日午前0時〜翌年2月第3日曜日午前0時

サマータイムのメリットとデメリット

サマータイム制度を存続か廃止かと意見が分かれているようですが、最近日本でも導入が検討されているため、どのようなメリットデメリットがあるのかにも触れておきましょう。

メリットとしては、前述の通り、省エネ効果があると言われています。また仕事を早く切り上げ余暇を楽しむ時間が増えることも期待されているため、それによって起こる経済活性化も大きな利点といえるでしょう。日照時間が伸びたことで強盗や万引きが抑制されたという調査結果も公表されているようです。

一方デメリットとしては、余暇が増えると人の行動が活発になり、交通渋滞やそれに伴う事故やトラブルが必然的に増えると考えられています。交通の利便性については、飛行機ではフライトの所要時間と時差の表示、電車ならばダイヤの変更等、利用者にとって混乱を招きかねないとする声も。またコンピューター関係の調整に莫大な費用と時間を要するため、企業やIT関連事業者には決してありがたい制度とは言えないようです。

もう一つ顕著なデメリットとして健康被害が取り上げられています。日本睡眠協会のまとめによるとヨーロッパ圏の調査で、サマータイムによって「眠気がとれない、集中力がない」また「睡眠の質が10%低下する」などの健康への影響が見られたという報告があるようです。

サマータイム(Daylight Saving Time)をめぐる廃止活動?

最近サマータイムを廃止する傾向が多く、アメリカでも廃止を巡る議論が毎年繰り広げられています。アメリカ人にとってサマータイムはどういったものなのでしょうか?廃止するとしたらどんな方法があるのでしょう?

アメリカ人がサマータイムを嫌う理由

サマータイムを嫌う一番の理由は「早起き」です。昨日まで1時間ゆっくりできたのに、時間が早まったせいで寝不足になるという不満から来るようです。特にアメリカは東西にまたがりすでに4つのタイムゾーンに分かれています。東のニューヨークエリアと西のサンフランシスコ、LA地域ではすでに3時間のずれがあるため、時間の混乱を招きやすいというのも嫌われる理由の1つの様です。

どうやって廃止する?具体案3つとは?

廃止運動も最近盛んなアメリカでは、廃止するにあたり具体案が検討されていると言います。「フロリダ州とカリフォルニア州が押す通年サマータイム時制案」、「現在の東タイムゾーンに移行することで統一」、「米国北東部の州が太平洋時間ゾーンに移行してサマータイムを廃止する」の3つの候補が有力とされています。

SNSのサマータイム(Daylight Saving Time)投稿で英語表現を体験しよう!

サマータイム Daylight Saving Timeはアメリカやヨーロッパでも廃止と存続の意見が分れていることで毎年話題になる恒例事項です。Twitterでもこの時期が近付くと関連するコメントがたくさん投稿されます。スタンダードな Daylight Saving Timeに見られるコメントや重要人物のコメントまで投稿された英語表現を分析してみましょう!

アメリカ大統領ドナルド・トランプは存続派?それとも廃止派?

3月11日CNNは、 Daylight Saving Timeの通年化についてアメリカ大統領トランプ氏が自身のTwitterに投降した内容を報じています。トランプ氏は賛成派それとも反対派?

「 Making Daylight Saving Time permanent is O.K. with me!」
(サマータイム/デイライトセービングを通年に僕はOKだけどね!)

時計を合わせた?のお知らせが続出!

Twitterで Daylight Saving Timeの時差を合わせて!というお知らせが3月9日に頻繁に投稿されています。

「Don’t forget to set your clocks ahead 1 hour before going to bed tonight. 」
(今晩寝る前に、1時間時計を早めるの忘れずにね。)

アメリカ政府機関FEMA(フィーマ)もお知らせ?

アメリカの災害対策や対応を図る政府機関FEMAも Daylight Saving Timeは大々的に行います。Twitterで投稿したお役所ならではの英語フレーズにも触れてみましょう。

「Daylight Saving Time begins this weekend. Get ready to Spring Forward & remember to set your clock ahead one-hour.change the batteries in your smoke alarms.」
(デイライトセービングはこの週末はじまるよ。1時間時計を進めておくのを忘れないで、その時間を設定しておこう。火災報知機の電池を交換しておこう。)

デイライトセービングを最初に取り上げたのはスヌーピー!

1時間時計を進めたことで人気のキャラクタースヌーピーにも大変なことが。いつのも夕食時間6時と思いきや、サマータイムで時間はすでに7時。夕食を逃した!とチャーリーにからかわれるスヌーピー。

「Time to spring forward–don’t miss your suppertime! This strip was first published on February 3, 1974.」
(春の時間に進める時だよ。夕飯の時間を逃すな!これは、1974年2月3日の新聞に掲載されたマンガです。)

まとめ

日本には馴染みのないサマータイム(デイライトセービングタイム)についてご紹介しました。時計を早めて1時間早く支度することから「Anyone else need that extra coffee today?(余分にコーヒーいる人いない?)」なんていう投稿や、お店の営業時間が変わります!という業務連絡なんかが見られるのもこの時期ならでは。

継続するにしろ、廃止するにしろ歴史的背景が感じられる特別な習慣です。日本にも導入されるかもしれないこの話題について、今回の英語表現を参考にいろいろと考えてみるきっかけにしてもいいかもしれませんね。

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