海外に行くと、高級ブランド店の店員さんでも平気で「ふわ~」と大きなyawn(あくび)をしていて、ガッカリしてしまったことはありませんか?実は、「あくびは自然に出てきてしまうものなので、人前でやってもかまわない」という考え方が、欧米にはあるのです。
一方で、日本人がよくやっていることで、外国人が「絶対にやめてほしい」と思っていることは?【今日の英語マメ知識】シリーズ、今回は、日米のマナーの違いをお伝えします。
鼻水はすすらずに「かむ」のが基本
日本人は普段何気なくやっているけれど、外国人がサイアクだと思っているのは、「鼻をすする」こと。英語ではsniffle(鼻をくすんくすんさせる)のように表現しますが、どうもあの「ズルズル」とすする音が、非常に気持ち悪く感じられるらしいのです。そこで、hay fever(花粉症)の人は、こんなふうに注意されることがあるかもしれません。
Don’t sniffle.
(鼻をすすらないで)
Blow your nose.
(鼻をかんで)
blowは「吹く」で、「鼻をフーンと鳴らしてかみなさい」といったイメージです。
鼻をすする以外にも、「体から音を出す」行為がひどく嫌われるらしく、以下のような行為がタブーとなっています。
▼外国人の前では避けたい行為
burp(ゲップ)
「ゲプッ」という擬音としても使われます。ビールを飲んだ後自然に出てくる「プーッ」という音もダメです。
slurp(すする)
ラーメンなどを「ズルズル」と音を立てて食べること。麺類に限らず、食事をするときに口から音を立てるのが、とにかく嫌われます。最近は、ラーメンやそばはslurpするものと理解してくれる外国人も増えてきたようですが、スパゲッティなどをslurpするのは、絶対にダメです。
fart(おなら)
yawn(あくび)同様、自然に出てきてしまうものと解釈できますが、これは万国共通で嫌われています。
▼会話例
A: Don’t sniffle. Blow your nose.
(鼻をすすらないで。かんで)
B: Oh, in Japan, blowing your nose in public is rude.
(ああ、日本では、人前で鼻をかむのは失礼なんです)
A: That’s totally opposite in my country.
(私の国ではまったく逆です)
B: And we slurp noodles.
(それに、音を立てて麺を食べます)
A: That’s acceptable.
(それは許せます)
海外の方と接する機会があるひとは、ぜひこれらの「やってはいけない」海外マナーに注意してみてくださいね。うっかりマナー違反しちゃっても大丈夫。そのときは、慌てずにフォローを。
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