「家を建てる」「実家に帰る」など会話の中でよく出てくる「家」に関する言葉。しかし「Home」や「House」を筆頭に、家に関する言葉を正確に使い分けられているかというと、自信がない方も多いのではないでしょうか。今回はそんな身近な「家」に関する表現をまとめてみました。
家を表す単語「home」「house」の違い
さっそくですが、クイズです。
下記の表現で不自然な文はどれでしょうか?
A:I have to go home by 6.(6時までに家に帰らなきゃ)
B:That house was vacant for many years.(あの家は何年も空き家だった)
C:I want to buy a big home someday.(いつか大きい家を買いたい)
D:I usually work at home.(私は通常家で仕事をする)
答え:正解はCの「I want to buy a big home someday」です。「なんとなく不自然だ」「耳慣れない」と感じながらも、「なぜおかしいのか」という明確な理由は意外と言葉にできないもの。でも安心してください。次にその理由をしっかり説明していきましょう。
homeとhouseの違い
日本語に訳すと「house」と「home」はどちらも「家」ですが、実際にはこの2つは明確に異なります。
Houseは「建物」
「house」は「建物自体」を指し、「家を建てる」や「家を買う」など、会話の中で特に「建物」に焦点が置かれている場合に用いられる表現です。
Homeは「住んでいる場所」
一方で「home」は「家に帰る」や「家で仕事をする」など、「自分や誰かが住んでいる家」や「安らぎのある場所」を指します。そこがどんな場所であろうと、自分が帰る場所であればそこが「家(home)」になります。
先程の問題文をおさらいすると、
A:I have to go home by 6.(6時までに家に帰らなきゃ)
D:I usually work at home.(私は通常家で仕事をする)
の2文はどちらも、「自分が住んでいる家」を指すので「home」が使われています。
一方、
B:That house was vacant for many years.(あの家は何年も空き家だった)
は誰かが住んでいるかどうかにかかわらず、「that house(あの家)」という建物自体に焦点が置かれています。
また違和感があった「C:I want to buy a big home someday.」は、実際は「建物としての家を持つこと」に焦点が当てられているので「home」ではなく「house」が使われるべき。正しくは「I want to buy a big house someday.(いつか大きい家を買いたい)」となります。
その他、homeとhouseは下記のような文章で使われるので見てみましょう。
homeの使い方
homeの使い方としては下記のようなものがあります。どれもhouseに置き換えると不自然なものばかりですので、一つ一つ確認してみてくださいね。
I’m home!
(ただいま!)
I’m at home.
(家にいますよ。)
I’m going to leave home.
(私は家を出ます。)
I’ll stay home.
(私は家にいるよ。)
houseの例文
houseの使い方としては下記のようなものがあります。どれも誰かが住んでいようがいまいが、「家」という建物自体に焦点が置かれた会話で用いられています。
I will move house next week.
(来週引っ越します)
She lives in the next house.
(彼女は隣の家に住んでいます。)
I’m looking for a house to live.
(私は住む家をさがしています。)
Let’s rent a house.
(家を借りよう。)
家に関する英語の表現集
あなたはどんな「お家」に住んでいますか?「家」と一言でいっても「持ち家」や「賃貸」、「マンション」や「一戸建て」などその形は様々ですよね。そうした住環境の関する英語表現を次にご紹介したいと思います。
持ち家:one’s own house
I live in my own house.
(私は自分の持ち家に住んでいます。)
解説:「own」は「所有する」という動詞の意味もありますが、ここでは形容詞で「自分自身の」という意味ですよ。
賃貸マンション:apartment / flat
This is a great apartment.
(いいマンションですね。)
解説:「マンション」は「mansion」と言ってしまいがちですが、これは「豪邸」の意味になるのでここでは使えません。英語ではアパートやマンションのような、(主に賃貸の)集合住宅のことをまとめて「apartment」と呼びます。イギリスでは「flat」のほうがよく使われる表現です。
分譲マンション:condominium
I’m looking for used condominium.
(中古の分譲マンションを探している。)
解説:マンションの中でも分譲であることを特に伝えたい場合は「condominium」、または「Condo」という表現がふさわしいですよ。
高層マンション:high-rise apartment
I want to live in a top floor of a high-rise apartment someday.
(いつか高層マンションの最上階に住みたい。)
解説:「タワーマンション」「高層マンション」は「high-rise apartment」、「低層マンション」は「low-rise apartment」といいます。
一軒家:house / solitary house
I want to have 3 children and live in a house by 40.
(40歳までに3人子どもを持って一軒家に住みたい。)
解説:一軒家は「solitary house」といいますが、「a house」だけでも十分通じますよ。
公営住宅:public housing
The couple settled in public housing.
(そのカップルは公営住宅に入居した。)
解説:「settle」はここでは「定住する」の意味です。
社宅:company housing / a house provided by company
I rent an apartment provided by my company.
(社宅を借りています。)
I live rent-free in the company housing.
(私は社宅に無家賃で住んでいます。)
解説:社宅がマンションやアパートであれば「an apartment provided by my company」となりますよ。「rent-free」はここでは「家賃なしで」という副詞です。
二世帯住宅:two family home
I built a two family home recently.
(最近二世帯住宅を建てました。)
解説:その他「two-household house」や「double-family house」とも言います。
リノベーションする:renovate
My house is being renovated now.
(私の家は今改修工事中です。)
解説:その他「refurbishment(改装)」といった表現も使われます。ちなみに似た表現で「リフォーム」というものがありますが、これは和製英語ですので注意しましょう。
別荘:summer house / vacation house
We spend the vacation in my summer house.
(休暇は別荘で過ごします。)
解説:海外では主に夏に長期休暇を取る事が多いので、夏に過ごす家ということで、「別荘」を「summer house」と呼ぶことがあります。もしそれが大邸宅なみの別荘なら「Villa」という言葉も使われますよ。
平屋:a house of one story / single-story house
It was a well-kept single-story house.
(それは手入れの行き届いた平屋の家だった。)
解説:「flat building」、「one-story building」とも言います。「well-kept」は「手入れの行き届いた」の意味。
2階建て:two-storied house
My dream is having a two-storied house.
(私の夢は2階建ての家を持つことです。)
解説:「two-story house」とも言います。また「3階建て」なら「a three storied house」となりますよ。
木造の家:wooden house
He lives in a two-story wooden house.
(彼は木造2階建ての家に住んでいる。)
解説:「木造」はその他、「a house made by wood」とも言います。
売り家:house for sale
My friend offered me a house for sale.
(友達が家を買わないかと言ってきた。)
解説:住宅地に行くと、よく家の前に「for sale(売家)」の看板が出ていたりします。
石造りの家:stone house
A stone house lasts long.
(石造りの家は長くもつ。)
解説:「last」は動詞の場合「持続する」という意味になります。
洋館:Western-style house
There is a western-style house on the premises.
(敷地内には洋館があります。)
解説:「premises」は「構内」「敷地内」の意味で常に複数形で用いられます。
和館:Japanese-style house
My house is a typical Japanese-style house.
(私の家は典型的な日本風の家です。)
解説:「Japanese-style house」は「和風の家」「和式の家」など、日本風の家全般に対して使う表現です。古風な家だけでなく、現代の日本の家に対しても使いますよ。
空き家:unoccupied house / vacant house
The unoccupied house started to decay.
(その空き家は朽ち始めた。)
解説:「occupy」は「移住する」の意味。それに否定の意味の「un」がついて「誰も住んでいない」という意味になります。
まとめ
新しい家に引っ越したり、家を建てたり、リフォームしたりと、家にまつわるイベントは人生に幾度か登場する大きな転機です。だからこそそれが起こった時には会話にもあがりやすく、友人知人にそのニュースを話してみたくもなりますよね。今回の家にまつわる表現を使って、是非有意義なあなたの「お家ストーリー」を周囲の方に共有してみてくださいね。
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