「時間が足りない」や「人手が足りない」「経験が足りない」など、「足りない」という言葉は日常でよく使われる表現ですよね。しかしこれを英語に訳すと、その表現方法は多岐に渡ります。今回はそんな「足りない」の英語表現を、よく使われる便利なものから、知っていると表現の幅が広がるものまで、レベル別にご紹介したいと思います。これを機に色々な「足りない」のフレーズをマスターしてみてくださいね。
まずはこれだけ!「足りない」の万能フレーズ集
「足りない」といっても「時間が足りない」「人が足りない」など、主語になるものは様々。しかし、これさえ知っておけばだいたいのものを説明できる英語表現というものがいくつかあります。まずはそんな万能選手たちをご紹介したいと思います。
lack
「欠如」「欠く」という意味の「lack」は、形を変えながら、色々な「足りない」を説明してくれる万能表現です。「時間」「人」「物」「経験」など、色々なものを主語にすることができます。
▼名詞の「lack」
I’m tired from lack of sleep.
(寝不足で疲れた。)
A lack of money was their biggest problem.
(資金不足が一番の問題だった。)
It was not for lack of trying.
(それは努力が足りなかったからではない。)
解説:上記はすべて名詞のlack(欠如)を使った表現です。「lack of〜」で「〜の不足」という意味。「lack of ability(能力不足)」「lack of affection(愛情不足)」「lack of calcium(カルシウム不足)」など、具体的な名詞から抽象的な名詞まで、色々な「不足」に対応することができます。また、「for lack of〜(〜が足りなかったために)」はよく使われる表現ですよ。
▼動詞の「lack」
You lack in energy.
(君は活気に欠けている)
She lacks consideration for others.
(人に対する思いやりが足りない)
The vote lacked three of a majority.
(投票は過半数に3票足りなかった。)
解説:上記のように、動詞のlackで「〜が足りない(〜に欠けている)」を表現するパターンもあります。この場合、「lack〜(〜が足りない)」もしくは「lack in〜(が足りない)」とも表現しますよ。
short
「短い」という意味の単語のshortは、実は「不足した」「乏しい」「足りない」という意味もあります。口語でもよく出てくる便利な単語です。
▼〜個足りない / 〜円足りない
I’m a dollar short.(=I’m short by one dollar. / I’m short a dollar.)
(1ドル足りない)
It is 4 centimeters short of the regulation length.
(規定の寸法に4センチ足りない。)
解説:「〜ドル不足した」という表現は、1つ目の例文のように「I’m 〜dollar short.」「I’m short 〜dollar.」「I’m short by 〜dollar.」と、いくつかあります。不思議な語順ではありますが、「short」の前に「値段」がくる「I’m a dollar short.」の表現が、特に頻繁に耳にするフレーズです。この語順の表現は「何個足りない」や「いくら足りない」といった明確な数字を伴うときに使う表現で、ざっくりと何かが足りない時には使いません。例えば「燃料が足りない」という時には、「(☓)I’m fuel short.」とは言わず、「I’m short of fuel」といいます。
▼short of〜
I‘m short of cash at the moment.
(今ちょうど、持ち合わせが足りないんです。)
We are short of hands.
(手が足りない。)
解説:「〜が足りない」という表現の「short of〜」。一般に「〜」の部分には人や物、水など、具体的なものを伴う傾向があります。
▼short on〜
We are short on time.
(時間がない)
You are short on creativity.
(君は想像力に欠けるね。)
I was short on patience.
(我慢が足りなかった。)
解説:「〜が不足している」という意味の「short on〜」は、「short of〜」に比べて「creativity(想像力)」や「patience(辛抱)」など、抽象的な物が後ろにくる傾向があります。
missing
「missing」は「(あるべきものが)欠けている」「見当たらない」という意味があります。
Two nails are missing.
(釘が2本足りない。)
There is a page missing.
(1ページ足りない。)
I felt like something was missing.
(何か物足りない気持ちがした。)
解説:「足りない」「欠けている」という意味の「missing」は、この形で形容詞として扱われ、「欠けた」「不足した」という意味になります。とくに「There is 〜 missing(〜が足りない)」という形はよく耳にしますのでそのまま覚えるといいでしょう。
Not enough
「Not enough」は「十分(=enough)ではない」という意味から「足りない」と訳すことができる表現です。
There are not enough funds.
(資金が足りない)
He is not strong enough
(彼は力が足りない)
100 yen is not enough
(100円では足りない。)
解説:注意点としては2つ目の例文のように、足りないものが「strong(強い)」というような形容詞の場合は、not とenoughの間にその形容詞が挟んで表現します。
shortage
「shortage」は「不足」という意味の名詞です。先出の「lack」も同じ意味の名詞ですが、「lack」には「部分的に不足している」という意味だけではなく、「まったくない」という意味もあり、その点で「shortage」とは異なります。
We will suffer from a serious food shortage.
(我々は深刻な食料不足に直面するだろう。)
There is a shortage of labor.
(労働者が不足している。)
The housing shortage is very acute.
(住宅不足が深刻です。)
解説:「shortage of〜」は「〜の不足」という意味。「shortage」は「水」「物資」「施設」「人」など、主に「具体的な物質」が期待より少なく、不足している際に用いられる表現です。「経験不足」や「努力不足」など、抽象的なものの不足に関しては「lack」が使われます。
「足りない」の上級レベル表現
「足りない」ことを表す際に、知っていると表現の幅が広がるフレーズもいくつかあります。先にご紹介した「lack」や「short」ほど直接的ではありませんが、これからご紹介する表現も便利な表現ですので知っておいて損はありません。
run out
My battery is running out.
(充電が切れそう=充電が足りない)
This car has run out of gas.
(車がガス欠した。=ガスが足りない)
解説:run outは「尽きる」「切れる」という意味から、「足りない」とも表現できる場合があります。「run out of〜」で「〜が足りない」という用法があります。
insufficient
My explanation was insufficient.
(私の説明不足でした。)
There are insufficient doctors.
(医者が不足している。)
I have an insufficient academic ability.
(私の学力が不十分です。)
解説:「不十分な」「不足した」という意味の「insufficient」は、これまでにご紹介したものに比べると、少し形式ばった表現です。「sufficient(十分な)」の反対語として覚えておくといいですよ。
be not worth
The rest are not worth mentioning.
(その他は言うに足りない)
He is a person who is not worth bothering about.
(彼は取るに足りないやつだよ。)
解説:「〜するに値しない」という意味の「be not worth」は、「取るに足りない」「語るに足りない」という表現の際にも使える表現です。
under-
My part-time job is understaffed now.
(私のアルバイト先の人手が足りていない。)
It is a little undersalted but good.
(少し塩気が足りないけど美味しい。)
解説:underが頭につく単語で「〜不足の」と表現するものがいくつかあります。例えば「overstaffed(人員不足の)」や「underwater(水やり不足)」「undersalted(塩気不足の)」などが挙げられます。ちなみに、反対に「over」がつくと「〜しすぎの」というニュアンスになりますよ。例:The office is overstaffed.(職場が人員過剰だ)
まとめ
日本語で「足りない」と一言でいっても、英語では様々な表現があります。どれを使えばいいか混乱してしまったという場合は、今回ご紹介した中でも、まずはオールマイティーな「lack」や「short」を使ってみてください。日常の色々な「足りない」を表現して少しずつ慣れていきましょう!
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