4月25日は初任給の日だそうです。アルバイトでも会社員になってからでも、初めてお給料をもらった時というのは嬉しいものですよね。また、毎月やってくるお給料日に関しても、「今日は給料日だ」などといった表現が日常の会話の中に登場することもしばしばです。今回はそんな「お給料」に関する英語表現やフレーズを色々な角度からご紹介したいと思います。
「給料」って英語で何ていう?
「給料」と一言にいっても、「月給」と「アルバイト代」とでは実は英語表現は異なります。このように英語に訳すとなるといくつかの英単語が存在する「給料」。中でもとくに覚えておきたい3つの英単語を、それらの特徴や違いとともにご紹介したいと思います。
salary:月給
彼の給料は高いよ。
His salary is high.
毎月安定してもらえる固定給は、「salary」と表現します。主に公務員や会社員、専門職など、ホワイトカラーのお給料のことを指す場合が多いですよ。ちなみに「(給料が)高い・低い」は「high/low」と表現することができます。「expensive(高い)」や「cheap(安い)」とは表現しませんので注意しましょう。
wages:(肉体労働に対する)賃金・労賃
すべての作業が終わったら日当をお支払いします。
We pay daily wages when all the tasks are completed.
時給、日給、週給などに関わらず、主に肉体的労働に対して支払われる給料のことです。salaryに比べて何度ももらう印象があることから、通常wagesと複数形で表現されます。アルバイトや日雇い労働などにもよく使われます。ちなみに「daily wages」は「日給」「日当」のことです。
pay:給料
給料はいい。
The pay is good.
「pay」は動詞の場合「支払う」という意味がありますが、名詞では「給料」という意味にもなります。口語的で、salaryやwagesより砕けた言い方です。月給やアルバイトなどに関係なく、幅広い意味で「給料」の意味で使われますよ。ちなみに「給料がよい」という場合、「good」はよく使われる単語です。
給料を含む名詞表現
「時給」や「給料日」など、給料を含んだ名詞表現は多いものです。そんな給料に関する名詞表現を、フレーズとともにご紹介したいと思います。
給料日:payday
やったあ!今日は給料日だ!
Yeah! It’s payday today!
国によっては週毎や、2週間に一度給料日が来る地域もあります。給料日になると同僚とバーに飲みに行くという人も多く、そんな気持ちも込めて、「It’s payday!(給料日だ!)」はよく聞かれるフレーズです。
給与明細:pay slip
上司から給与明細を受け取った。
I received my pay slip from my boss.
今回の給料がいくらで、どの程度控除があったのかなどの詳細が書かれた紙のことを「pay slip(給与明細)」といいます。「slip」は動詞だと「滑る」という意味ですが、名詞になると「紙片」や「伝票」の意味があります。
時給:hourly pay / hourly wage
時給はいくら?
How much is your hourly pay?
あなたの時給は1,200円です。
Your hourly wage is 1,200 yen.
時給は「hourly pay」「hourly wage」と表現します。「hourly」は「1時間毎の」の意味ですね。また、2つ目の例文だと、「My wage is 1,200 yen per hour.(私の時給は1,200円です。)」と言い換えることもできますよ。
年俸:annual salary
希望年収はどのくらいですか?
What level of annual salary do you want?
海外では月収より年俸ベースで給料の交渉が行われる事が多く、このフレーズは採用の際などに企業側からよく聞かれる言葉です。「annual」は「1年ごとの」という意味で、他に「yearly salary」といった表現もありますよ。
定期昇給:regular (pay) raise / annual (pay) raise
10%の定期昇給を期待している。
I expect an annual raise of 10 percent.
1年に一度自動的に給料があがる「定期昇給」は、「regular pay raise」や「annual pay raise」と表現しますが、payは省略することもあります。その他にも「periodic pay raise」や「standard pay raise」などの表現が存在します。
その他の給与に関する名詞表現たち
給与に関する名詞表現は他にも沢山あります。外資系企業などに勤めているとよく耳にする少し難しい給料関係の名詞をまとめてご紹介しましょう。
- base salary:基本給
- starting salary:初任給
- salary before taxes:税引前の給与
- salary after taxes:税引後の給与
- salary adjustment:給与調整
- salary differences:給与格差
- salary income:給与所得
- performance-based salary:能力給
- meager salary:安月給
- fat salary:高給
- take-home pay:手取り
- pay review:賃金交渉
- pay revision:給与改定
- pay standard:給与水準
- special pay:特別給与
- deduction from pay:給与控除額
- payroll:給与課
- severance payment:退職金
- maternity pay:産休手当
- payroll deduction:給料天引き
- minimum wage:最低賃金
給料に関する動詞表現
「給料をもらう」や「給料が上がる」など、給料にまつわる動詞表現も会話の中ではよく耳にするものですよね。ここからは、こうした給料に関する基本的な動詞表現をご紹介したいと思います。
給料が上がる(給料を上げる):raise / increase / go up
4月に給料が5,000円上がった。
My salary was raised by 5,000 yen in January.
上司はついに私の給料を上げてくれた。
The boss finally increased my salary.
どのくらい昇給するの?
How much does your salary go up?
給料が上がるという動詞表現は「raise(給料があがる)」「increase(給料が増える)」「go up(給料が上がる)」などの表現があります。また、raiseは名詞にもなり、「I got a raise.(昇給した)」というように使われることも頻繁にありますよ。また、「〜円あがった」や「〜%上がった」と表現したい場合は、「by 〜 yen」「by 〜 percent」を付け加えるといいですよ。
(給料)が下がる:decrease / reduce / go down
仕事を変えてお給料が減ったの?
Did your wage decrease after you changed your job?
彼の上司は罰として彼の給料を下げた。
His boss reduced his salary as a penalty.
給料が下がった。
My salary went down.
「decrease」は転職などがきっかけでお給料が自然と減ってしまう際に使われる事が多いでしょう。一方「reduce」は人事評価などの要因があって減らされるといったイメージです。また、「a pay cut(減給)」という表現を用いて、「I got a pay cut.(給料を減らされた)」と言い表すこともよくあります。
給料をもらう:get paycheck / get paid
給料をもらったよ!
I got my paycheck!
今日は給料日だ。
We get paid today.
日常会話の中では「get paycheck」という表現はよく耳にします。「paycheck」はもともと「給料小切手」のことで、現在は小切手の形式はとらなくなりましたが、そのまま「給料」という意味で使われています。
「get paid」は直訳すると「支払われる」という意味から、「給料をもらう」と訳されますよ。その他にも「receive a salary(給料を受け取る)」「get a salary(給料をもらう)」「draw pay(給料をもらう)」「earn a paycheck(給料を得る)」などの表現もありますよ。
(給料)を支払う:pay
先月の給料を全額支払ってください。
I want my last month’s salary to be paid in full.
「給料を支払う」には動詞の「pay」を使います。この例文では、「want+A+to be 過去分詞」の形で「Aが〜されてほしい」という表現が使われており、payの過去分詞「paid」が登場しています。「in full」を付け加えることで「全額」という意味になりますよ。
(給料)を稼ぐ:earn
彼は固定給を稼いでいる。
He earn fixed salary.
「(給料などのお金)を稼ぐ」は「earn」という動詞が一般的です。「fixed salary」は毎月もらえる定額のお給料のことですよ。
まとめ
給料はアルバイトや会社などで働く人にとってはとても身近な存在ですよね。だからこそ会話の中にもよく現れるテーマです。また転職や就職をする際にも、給料についての希望を聞かれるなど、給与の話にはよく遭遇します。ぜひスマートに給料に関する表現がでてくるように、この記事をお役立てくださいね。
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