みなさんは「間」という言葉を英語にする際、どのように訳せばいいのか迷うことはありませんか?「大阪と鹿児島の間」や「日本人の間で人気がある」など、日本語でも「あいだ」という言葉はよく使われているものです。英語ではこの「間」の訳語としてbetweenやamongをよく使用しますが、この使い分けはあまり説明されておらず、よくわからないと思われる方も多いようです。今回はそんな「between」と「among」の使い分けやイメージについてご紹介したいと思います。
「among」と「between」のイメージの違い
「〜の間に」という言葉を辞書でひくと、「among」と「between」がよく登場します。この2つの単語を学校で習った時に「2つのものの間はbetween」で「3つ以上はamong」と習った方も多いかもしれません。しかしその分け方だけでは説明がつかない場合も多々あるものです。まずはこの2つの前置詞の大まかなイメージをご紹介しておきましょう。
「between」:はっきりとした何かに挟まれている状態
はっきりとしたものに挟まれている状態がbetweenの持つイメージです。例えば「大阪と鹿児島の間」や「10時から12時の間」など、はっきりとした物や時間の間ということになります。
「among」:何かに取り囲まれている状態
amongは「何かに取り囲まれていう状態」というイメージがあります。「人混みの間」や「大衆の間」など、その「何か」とは曖昧でぼんやりしたものであることが多いです。
「between=はっきり」
ではまずはbetweenの使い方について、例文を交えながら詳しくみていきましょう。betweenは、普通2つのもの(時に3つ以上)で、一つ一つが明確に区別できる場合に用いられます。下記の例文を見てみましょう。
She was sitting between Ray and Ken.(彼女はレイとケンの間に座っていた。)
彼女は、RayとKenという、明確に区別できる人の間にいるので、betweenが使われます。この場合例文のように「between A and B」という形で「and」で対象を結びます。
Let’s meet between Monday and Friday.(月曜から金曜の間で会いましょう。)
「日付と日付の間」というような、時間や期間の場合もbetweenは用いられます。この例文でも「月曜」「金曜」という明確な日付が対象となっているのでbetweenが用いられます。
Switzerland lies between France, Italy, Austria and Germany.(スイスは、フランス、イタリア、オーストリア、ドイツの間にある。)
betweenのうしろには多くは2つのものが置かれますが、このように、時折3つ以上が対象になることもあります。今回はフランスからドイツまで、4つの国が対象になっています。しかしこの場合も、それぞれの国がはっきりと区別され、明確にされているという点では同じです。
The five men settled the question between them.(5人の男たちはその問題をみんなで解決した。)
「between A and B」という形だけでなく、上記の例文のようにbetweenの後ろに複数名詞が置かれることもあります。この場合のthemは5人の男たちそれぞれを指しており、はっきりとその5人の顔が想像できるという場合にはbetweenが使われます。
「among=曖昧な集合」
つぎにamongの使い方について見てみましょう。amongは通常3つ以上の場合に用いられ、それらが一つのグループとして集合的にとらえられている時に用いられます。
He was standing among the crowd.(彼は人混みの間にたたずんでいた。)
この例文の場合、amongの後ろにくるのは「the crowd (人混み)」という不特定多数の集合です。この人混みの中にどんな人が含まれているのかは分からず、一人一人の区別も明確ではない曖昧な集合体の場合には、betweenではなく、amongを用います。
John is popular among his co-workers.(ジョンは同僚たちに人気がある。)
この場合も、同僚というグループ化された集合体が対象となっており、その人たちそれぞれを特定することに意味を持ちません。あくまで「同僚たち」というざっくりとしたグループが対象となっているのでamongが用いられます。
分配の動詞をともなう場合のamongとbetween
これまでamongとbetweenのざっくりとした使い分けをご紹介いたしましたが、share(分配する)やdivide(分ける)といった「分配」の動詞と一緒に使う場合は注意が必要です。
He divided his money between his wife, his son, and his brother.(彼は自分のお金を妻と息子と弟に分け与えた。)
分配の動詞が伴う場合は、「his wife, his son, and his brother」のような単数名詞の前ではbetweenが用いられます。
一方、下記のように、「all my friends」といった複数名詞の前では、between、もしくはamongのどちらでも用いることができます。
I shared the food between all my friends.(私はその食べ物を友人みんなと分かち合った)
I shared the food among all my friends.(私はその食べ物を友人みんなで分けた)
ただし、上の例文の場合、betweenの場合は、「平等に分配した」ということが暗に示されており、一方「among」の場合は「不平等に分配された」ことが暗示されています。
「between」のもつ「はっきりとしたイメージ」と、「among」のもつ「あいまいではっきりしないイメージ」がここでもあらわれているといえるでしょう。
まとめ
betweenとamongの使い分けは、中学や高校でも習ったことがあるかもしれませんが、「2つ以上はbetween」「3つ以上はamong」と覚えてしまっている場合も多いようです。そう覚えてしまうと落とし穴があるので注意が必要です。それぞれの前置詞のもつ根本的なイメージで覚えておくと忘れにくいので、ぜひ今回ご紹介した図を参照してくださいね。
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