日本語の「○○さん」という呼び方、実はとても便利なことで有名です。相手の名字につけるだけで、どんな相手にも使えるからです。
人を呼ぶときに、英語ではどうよんだらいいかわからない…こんな悩みを持っている人は多いと思います。今回は、英語で人をどう呼ぶかのマナーとフレーズを紹介します。
結論は、「初対面で無難なのはMr.+姓 やMs.+姓」「日本語より呼び捨てが使いやすい」「迷ったら相手にどう呼んでほしいか訊く」です。
英語での名前の呼び方はMr.やMs.だけじゃない?
学校では、「Mr. やMs.が○○さんという意味だ」と習うと思います。日本語では、大体どんな相手にも「○○さん」と呼んでおけばOK。だからこそ、私たちはミスター・ミズを使いすぎてしまうのです。
英語を使うと、どうしてもMr.を使いたくなるもの。もちろん間違いではありませんが、よそよそしい雰囲気が出てしまうこともあるのです。
英語での名前の呼び方は立場よりも人間関係で変わる
英語での名前の呼び方は、立場だけでは決まりません。相手との距離感や人間関係によって変わります。
日本人にとってむずかしいのは、「英語圏は近すぎる」ように感じること。私たちにとっては失礼に聞こえる呼び方も、普通に使われているんです。
英語での名前の呼び方は自由:先生を呼び捨てに!?
私が大学院の授業で、英語のアカデミックライティングを勉強していた時のことです。アラン先生というアメリカの先生が、授業の最初にこういいました。
Please call me Aran.
(アランと呼んでください。)
先生を呼び捨てにするのは、ちょっと気が引けました。
するとアラン先生は続けて、
If you guys are not willing to call me Aran, then you can call me Aran sensei as Japanese people do.
(もしみんながアランと呼び捨てにするのが嫌なら、日本式にアラン先生と呼んでください。)
この一言から、私は日本とアメリカの文化の違いを感じました。「アラン先生」という呼び方は「日本式」なの? 先生を呼び捨てにするなんて近すぎない? 実は、これが英語式なのです。
実践、英語での名前の呼び方フレーズ
日本と英語圏の名前の呼び方を比べると、英語圏のほうが「近い」です。具体的なフレーズを紹介していきます。
ファーストネーム呼び捨て=親密
先ほどのAranもそうですが、ファーストネーム(下の名前)呼び捨てをすると親密な感じが出ます。
(例)
Jack.(ジャック。)
Eric!(エリック!)
アメリカ人は特にファーストネームを呼ぶことが多く、距離を縮めるためにファーストネームを使います。イギリス系の英語ではそこまでですが、それでも日本人の感覚からするとかなり「下の名前」を呼びます。
相手が目上であっても、フォーマルな場面以外では呼び捨てにすることがあります。上司でも先生でも、呼び捨てにして大丈夫なのです。ただ、ある程度親しくなっていること・フォーマルな場面でないことが条件。初対面では敬称を付けましょう。
Mr. はかしこまった呼び方
Mr. やMs.などは、かしこまった言い方です。ホテルの受付などで使われます。
日本語では、友達同士でも、会議中なら「さん付け」で呼ぶと思います。そこまでフォーマルでない会議なら、英語では名前を呼び捨てても大丈夫です。
本当にフォーマルな場面では、Mr.やMs.を使います。人を紹介するときには、「フルネームを呼び捨てる」のもフォーマルです。
(例)
山田太郎さん
・カジュアルな場面
Taro
・フォーマルな場面
Mr. Yamada
・山田さんを紹介するとき
Taro Yamada
Mr.以外でも、ていねいな呼び方ができます。初対面ではMr.やMs.を使い、相手の反応を見て変えていきましょう。
肩書+名字でフォーマル
日本語では、相手の職業や役職で呼ぶこともよくあります。「課長」「先生」などですね。英語では、あまりそういう言い方はしません。
教授の場合は、professor+名字で呼びかけることはできます。
(例)
Professor Tanaka.(田中先生)
「部長」のような役職で相手を呼ぶのはあまり一般的ではありません。やっぱり、相手の名前を呼びます。
(例)
Kevin!(ケビン!)
名字を呼んでもOKです。
Johnson!(ジョンソン!)
Mr. Jonson!(ジョンソンさん!)
Brown!(ブラウン!)
Ms. brown!(ブラウンさん!)
まずは、Mr. やMs.を付けて読んでおくのが無難でしょう。相手がCall me Bob.というように呼び方を指定してきたら、そちらに変えていきましょう。ずっと敬称で呼んでいると、よそよそしく感じられてしまいます。呼び方をうまく使い分けて、距離感を詰めていきましょう。
英語での名前の呼び方にまつわるトラブル
英語では、名前のせいで意外なトラブルになることも……。ここでは、日本の感覚だと想像しにくい、名前がらみのトラブルと対処法をご紹介します。
英語での名前の呼び方に潜む罠:「あなたの名前は発音できない」
よくあるのが、こちらの名前がわかってもらえない系のトラブルです。例えば私の名前は「ともひろ」です。自己紹介でI’m Tomohiro Ishidaといっても、たいていはわかってもらえません。こういう名前が英語的ではないからですね。
アジアの国では、英語名を持っている人が多いです。中国人だけどMaryを名乗っていたりするのは、名前がらみのトラブルを避けるためです。ちょっと恥ずかしいですが、英語名を考えておいた方がトラブルにはなりにくいです。私はTomやTommyと呼んでもらうことが多いです。
英語での名前の呼び方に潜む罠:「名前呼び」は全世界でOKではない
英語を話している方は世界中にいます。名前呼びが一般的なのはあくまでも英語圏の話です。例えば、相手がアジア系の場合は失礼に思われることもあります。
例えば中国系の李さんという方と話すとしたら、初対面ではMr.Leeと呼んだ方が無難です。だんだん仲良くなって、初めて下の名前で呼ぶことができます。
英語は世界語ですが、その分、文化も色々です。一概には言えないところもありますが、相手の反応を見ながらうまく呼び方を使い分ける必要もあるでしょう。
まとめ
名前の呼び方は、日本人の感覚ではむずかしいですね。日本語の「○○さん」が便利すぎるせいで、だれにでもMr.やMs.などを付けたくなりますが、英語文化ではよくないこともあります。この記事を読んで、英語流の「呼び方」ルールを学んだ方なら、もう迷うことはないはずです。
英語流の距離感を学んで、楽しいコミュニケーションを!
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