「爪切り」を英語で言うとnail cutterだと思っていませんか?実はcutだと長く伸びた爪をばっさり切ってしまうイメージなので、普通は「刈り込む」という意味のclipを使ってnail clipperと言います。cutだけではなく意外にバリエーションがある、「切る」という意味の英単語。それぞれのニュアンスを押さえて、上手に使い分けられるようになりましょう。
「cut=切る」をしっかり理解しておこう
「cut=切る」なら簡単、使いこなせると考えている人は多いかもしれませんが、実はcutは「~が切れる」という自動詞だったり名詞だったり、普段気づかない意外な使い方があります。いろいろなcutの用法を押さえておきましょう。
cutの基本的な使い方
Ouch! I cut my finger.
(痛っ!指を切っちゃった)
「表面に切れ目を入れる」という意味のcutです。
I’ll cut the pizza into eight pieces.
(ピザを8つに切ります)
「切り離す」という意味のcutで、cut ~ into(数)で「~を(数)に切る」と言えます。
cutは自動詞になる
This knife cuts well.
(このナイフはよく切れる)
何を切るかということを示さず、「切る動作をするもの+cut」で「切れる」と言うことができます。
The car is cutting through the air.
(車が風を切って走っている)
このcutも目的語がない自動詞。「空気を切るように走り抜けていく」というイメージです。
cutは名詞にもなる
I had a hair cut.
(髪を切りました)
このcutは名詞です。haircutと1語でもOK。なお、I cut my hair.と言うと、「自分で自分の髪を切った」ということになるので、注意してください。
Can I have my cut?
(私の分をもらえますか?)
例えば「(ケーキやピザなどを)切り分けたものの一つ」ということ。
「刈り込む」ときに使う英語
nail(爪)やhair(髪)のように、長く伸びたものを切ってそろえるときには、clipやtrimという動詞を使います。ただ切るだけならcutも使えますが、clipやtrimのほうが、「きれいな形になるよう切る」という感じが出せます。
切って、必要なところを取っておくclip
I need to clip my nails.
(爪を切らないと)
「爪切り」は「爪を切るもの」という意味でnail clipperと言います。
I clipped the article out of the newspaper.
(新聞の記事を切り抜きました)
video clip(ビデオクリップ)のclipも同じ使い方で、「切って、必要なところを取っておく」という意味合いになります。
なお、書類を止める「クリップ」も同じclipというつづりで、「クリップで留める」という動詞にもなります。
端を切ってきれいにするtrim
I’ll ask someone to trim the hedge.
(生け垣を刈ってくれるよう、誰かに頼みます)
端の方をちょんちょんと切ってきれいにそろえるのがtrim。ペットの美容師を「トリマー」というのは、この語から来ています(ただし英語ではtrimmerと言うと、端を刈るための道具がイメージされます)。
特定の形に切る方法を表す英語
日本語では「薄く切る」「まっすぐ切る」のように言いますが、英語ではそれらをひとことで表すことができます。覚えておくと便利な語をご紹介します。
薄く平らに切るslice
Slice the bread to make sandwiches.
(サンドイッチ用にパンをスライスしてください)
日本語の「スライスする」と同様、「薄く切る」こと。名詞の「スライス」としても使えます。
「サイコロ形」のdice
Can you dice the potatoes?
(ジャガイモをさいの目切りにしてもらえますか?)
diceは名詞で「サイコロ」または「サイコロ形のもの」、動詞で「さいの目切りにする」となります。
まっすぐな長い切れ目を入れるslit
He slit open the envelope.
(彼は切って封筒を開けました)
まっすぐな長い切れ目を入れるのがslit。slit openは「切って開ける」という決まった言い方。スカートの「スリット」はこの語から来ています。
特徴ある切り方を表す英語
「たたき切る」「さっと切る」など、英語ではさまざまな特徴ある切り方をひとことで表すこともできます。覚えておくと役に立つ言い方を見ていきましょう。
たたき切るchop
He chopped the tree with an axe.
(彼は斧で木をたたき切った)
力を込めてぶち切る感じです。
Chopping onions makes me cry.
(タマネギを刻むと涙が出る)
たたいて細かく刻む感じです。
ちょん切るsnip
Do you have scissors? I want to snip off the loose thread.
(はさみありますか?ゆるんだ糸を切りたいんです)
はさみで先の方をちょきんと切る感じ。「チョキチョキ」をsnip, snipと言います。
さっと切るslash
Slash bread before baking.
(パンを焼く前に切り込みを入れてください)
ナイフやかみそりでさっと、割合深く切る感じ。記号の「/」(スラッシュ)も同じ単語です。
「切る」に関連した比ゆやイディオムを覚えよう
「切る」という意味を表す英語は、「減らす」や「止める」という意味にも使えます。「キレる」「切れ味がいい」など、日本語の比ゆ的な言い方を英語でなんと表現するかも知っておきましょう。
cutの比ゆ的な使い方とイディオム
They cut the wages.
(彼らは給料をカットした)
日本語の「カット」同様、「減らす」ときにも使います。
Let’s cur the corner.
(近道しよう)
corner(角)をcut(切る)、つまり曲がらず斜めにまっすぐ進むイメージで「近道する」となります。
Cut it out!
(やめて!)
cutには「止める」という意味もあり、cut it outは「やめる、黙る」というイディオムです。
「減らす」に使えるtrim
There are several ways to trim the cost.
(コストを削減するには、いくつかの方法があります)
cutに比べ、不要なところをちょっと減らす感じです。
「お買い得」に使えるsnip
Five dollars? That’s a snip!
(5ドル?それはお買い得ですね!)
「ちょん切る」のsnipは「ちょっとだけ」というイメージから、「お買い得品」または「たいしたことないもの」という意味で使えます。
「キレる」はsnap
When I heard about it, I almost snapped.
(それを聞いてキレそうになりました)
snapは「バチンと折る」「ブチンと切る」といった意味の動詞です。
「切れ味がいい」はsharp
He has a sharp sense of humor.
(彼には切れ味のいいユーモアのセンスがある)
sharpは通常、刃物の「切れ味がいい」ということですが、このように刃物以外にも使えます。
「切る」という意味の単語だけ拾っても、英語にはこのような豊かなバリエーションがあります。
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