「反省会を開きます」「すみません、反省しています」など、日本語の「反省」はさまざまな意味で使われます。英語にするときはよくreflectという動詞が使われますが、これには
「(振り返って)よく考える」という意味しかありません。「やるべきじゃなかった」というように反省する気持ちは、英語でどう表せばいいのでしょうか。知っている単語やフレーズを組み合わせてうまく表現する方法をお教えします。
reflectは「反省する」に使える
動詞reflectの基本の意味は、光や熱などが「反映する、反射する」ということ。それがどうして「反省する」になるのでしょうか?まずは、「反省する」に使える典型的な動詞reflectの意味と使い方を見ていきたいと思います。
reflectの基本の意味は?
Her face was reflected in the mirror.
(鏡に彼女の顔が映っていました)
The glass reflects the heat.
(そのガラスは熱を反射します)
このように、reflectは「表面からはね返る」ことを意味します。それを人間の行為に当てはめると、「はね返るように、何かに照らし合わせてよく考える」となります。なお、「反映する」という意味を次のように使うこともあります。
Your words reflect your thoughts.
(あなたの言葉はあなたの考えを反映しています)
「反省する」のreflectを使ってみよう
I need some time to reflect upon it.
(それについて反省する時間が必要です)
reflectは必ずしも過去のことではなく、ここでは「熟考する」とも取れます。
We should reflect on our past mistakes.
(過去の過ちを反省すべきです)
reflectの後に来る前置詞は、onでもuponでも可。
He never reflects on himself.
(彼は決して反省しない)
「自分自身についてよく考える」で「反省する」。このonもuponでもOK。
「反省」のさまざまなニュアンスを表す単語
reflectの「よく考える」という意味が「反省する」に使えるとすると、「後悔する」「見直す」「振り返る」など、さまざまな意味の単語が「反省」に使えそうです。例えば、以下のような例を覚えておくといいでしょう。
「後悔する」のregret
I regret the choice I made.
(その選択をしたことを後悔しています=反省しています)
regretは「残念に思う」という意味でも使われます。
「見直す」のreview
We‘ll review what we have done.
(これまでやってきたことを見直します=反省します)
reviewは「見直す、再検討する」といった意味の動詞で、ビジネスではよく「評価する」という場面でも使われます。
We are having a review meeting.
(反省会を開きます)
reviewは「見直し、反省」という名詞にもなります。
「振り返る」のlook back
I‘ll look back and find what went wrong.
(振り返って=反省して、何が悪かったのかを見つけます)
look backは「(過去のことを)振り返る」という動詞で、単に「振り向く」という動作にも使われます。
「再考する」のreconsider
We’ll reconsider our decision.
(決定について再考します=反省します)
reconsiderは「再考する、考え直す」という動詞で、過去のことについて言うと「反省する」に近くなります。
「反省」の気持ちを英語フレーズで表現
「~するべきではなかった」「~だったはずだ」など、反省の気持ちを英語のフレーズで表現することができます。普段の会話の中で幅広く使える言い方で、スムーズに言えるようになっておくと便利です。
「~するべきではなかった」のshouldn’t have
We shouldn’t have done it.
(それをするべきではなかったんです)
should do ~(~するべきだ)のdoを現在完了にしてshould have done ~とすると、「~するべきだった」。否定で「~するべきでなかった」となり、後悔や反省の気持ちが表せます。
「~だったのに」のcould have
It could have been this way.
(こうなるはずだったのに)
could be ~(~となり得る)のbeを現在完了にしてcould have been ~とすると、「~となるはずだった(のに、ならなかった)」となります。過去のことを悔やむ際によく使われます。
「残念」のfeel sorry
We feel sorry for the result.
(残念な結果です)
sorryはI’m sorry.(すみません)と謝る以外に、「残念だ」と言う気持ちを表すことができ、feel sorry for ~で「~を残念に思う」となります。
「失敗から学ぶ」のlearn from mistakes
We must learn from our mistakes.
(失敗から学ばなければいけません)
learn from ~は「~から学ぶ」で、learn from experience(経験から学ぶ)、learn from you(あなたから学ぶ)のように使うこともあります。
英語の会話の中で「反省」を使ってみよう
ここで紹介したような表現を使って、「反省しています」という気持ちを表現してみましょう。日常生活やビジネスの場面で、例えば次のように使うことができます。
過去のことを反省する
A: Failure is not an option this time.
(今回は失敗は許されません)
B: We should reflect on our past mistakes. Let’s review the whole process.
(過去の過ちを反省すべきです。プロセス全体を見直しましょう)
反省会を開く
A: We need to look back at the project.
(プロジェクトを振り返る必要があります)
B: Let’s have a review meeting to follow up on the issue.
(問題をフォローするため、反省会を開きましょう)
後悔の念を語る
A: I’m so sorry, I shouldn’t have done it.
(本当にすみません、それをするべきではありませんでした)
B: Apology accepted. You should learn from the mistake.
(わかりました。失敗から学んでください)
apologyは「謝罪」。Apology accepted.で「謝罪は受け入れられた」、すなわち「許します」ということ。
「反省」の気持ちを英語で表すための表現を覚えたら、実際の会話の中で使ってみてください。外国人を相手に口にしてみると、リアルな場面で使う際の感覚をつかむことができます。
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