Wait.(待って)、Please.(どうぞ)、など、学校で習ったごく当たり前の英語フレーズ。「でもネイティブは、『待って』と言うときにWait.って言ってない?」と思ったことはありませんか?Wait.はもちろん間違いではありませんが、ネイティブが日常生活の中で使っているフレーズとは、少々異なることが。会話をよりスムーズに進めることができるよう、学校英語のフレーズを「ネイティブが会話でよく使う定番フレーズ」に変換しましょう。
英語のあいさつやあいづち、受け答えを言い換え
知り合い同士のあいさつとして一般的なのは、Hello! How are you? ではなく、Hi! What’s up? がより使われているというのをご存知でしょうか。実は、このような事例は他にもたくさん存在します。ここで紹介する表現を日常的に使えるようになると、会話力があがったような感覚が得られて、英語を話すのが今よりもっと楽しくなるはずですよ。
「どういたしまして」をネイティブっぽく言う
You’re welcome. ⇒ Anytime.
Anytimeは「いつでもどうぞ」ということ。ほかにもNo problem.やMy pleasure.など、「どういたしまして」のバリエーションは意外にたくさんあります。
「さようなら」はGood-bye.以外で
Good-bye. ⇒ See you.
Good-bye.やBye.でももちろんOKですが、ネイティブたちは直接的に「さようなら」と言うより、See you.(またね)やSee you soon.(またすぐにね)などをよく使っています。
Really?を使わず「本当に?」と聞く
Really? ⇒ Are you sure?
Really? には、「本当に?」「エッ」「そうなの?」といったいろいろな意味が入っていますが、「それで大丈夫ですか?」「本当にそうなんですか?」と確認したいときには、よくAre you sure?が使われます。
I don’t know.ではない「わかりません」
I don’t know. ⇒ I’m not sure.
I don’t know.には「私の知ったことではない」と突き放したような印象が出てしまうことがあり、「さあ、どうでしょう。確かではありません」という意味のI’m not sure.を使ったほうがいいことがあります。
Of course.ではない「もちろん」
Of course. ⇒ Why not?
Will you come? (来る?)と聞かれてOf course.(もちろん)と答えてもいいのですが、Why not?と言うと、「ええ、ぜひとも、喜んで」という感じが強調できます。
「まあまあ」のSo so.を別の言い方で
So so. ⇒ It’s OK.
「よくも悪くもない」と言うにはSo so.が使いやすいかもしれませんが、ネイティブが好むのはIt’s OK.です。OKを使うことで「greatというほどではない、まあまあな感じ」というニュアンスが出ます。
英語でお願いする際の表現を言い換えてみよう
Please.と言えばお願い表現の代表的な存在ですが、言い方によって「さっさとやって」「頼むからやってちょうだい」などさまざまなニュアンスになり、意外に使い方が難しい語です。英語で頼むときには、Please.の代わりにいろいろな言い方ができるようになっておきましょう。
Please.ではない「どうぞ」
Please. ⇒ Go ahead.
相手に道を譲るとき、ビュッフェで「どうぞ取ってください」と促すときなど、Go ahead.は「どうぞ先へ行ってください、始めてください」という場面でよく使われます。
Wait.を使わない「待って」
Wait. ⇒ Hold on.
Wait.は「待て」という命令、もしくは「ちょっと待てよ」と自問するときに使います。日本語の「ちょっと、一瞬、そのままで」という感じの「待って」に近いのは、Hold on.という表現です。
Tell me.ではない「教えて」
Please tell me. ⇒ Please let me know.
tell meは「私に伝えなさい」という命令ですが、let me knowは「私を知っている状態にさせなさい」という婉曲的な表現。tell meだと強すぎるためか、「教えて」というときにはlet me knowが好まれます。
Be careful. 以外の「注意して」
Be careful. ⇒ Watch out.
Be careful.は「注意した状態でいてください」ということで、目の前にある危険に対して「ほら!見て!危ない!」と言いたいときには、Watch out!という言い方を使います。watchは単なる「見る」ではなく、「注意してよく見る」という意味があります。
英語の感想や説明を言い換え
very goodは「とてもよい」ですが、普段の会話の中での登場頻度は、意外に少ないようです。自分の感想や考えを伝える言い方のバリエーションを豊かにしましょう。
very goodとは違う「すごくいい」の定番
That’s very good. ⇒ Perfect!
perfectは本来「完ぺきな」という意味の形容詞ですが、「すごくいい、とてもいい、すばらしい」と言いたいときに、よく使われます。他にもGreat!やCool!などが、会話の中での定番です。
「すばらしい」をwonderful以外で
That’s wonderful. ⇒ That’s awesome.
wonderfulでももちろんいいのですが、会話でよく使われるのがawesome。元は「畏敬の念を起こさせる」という意味だったのですが、現代の日常会話では「スゴイ!サイコー!」といった口語表現として使われています。
「それは変だ」をstrange以外で
That’s strange. ⇒ That’s weird.
strangeは「普通と違う、見知らぬ」といった意味で、必ずしも悪いことを指すわけではありません。そこで、会話で「奇妙だ、何か様子がおかしい」というときには、weirdがよく使われます。
stupidを使わない「ばかげている」
That’s stupid. ⇒ That’s absurd.
stupidは「愚かな、くだらない」ですが、「理屈に合わない、非常識でばかげている」と言いたいときにはよくabsurdが使われます。
「そう思う」はI think so.ではない?
I think so. ⇒ I agree.
I think so.は「そう思う」ですが、「よくわからないけれどそうかもしれないね」という場面でも使われます。「あなたの言う通り、あなたの意見に賛成です」と伝えたいときには、I agree.と言うといいでしょう。
予定や行動を説明する英語を言い換え
「時間」や「場所、方向」に関する概念は英語と日本語で異なり、日本語の発想そのままで英語にしようとすると、話がうまくかみ合わないことがあります。英語らしい表現方法に慣れておくようにしましょう。
「そこに行く」はgo thereではない?
I’ll go there. ⇒ I’ll be there.
goは「移動する」というプロセスを表すので、I’ll go there.と言うと、まだthere(そこ)に達していない感じ。日本語の「そこに行く」には「到着している」意味合いが含まれるので、I’ll be there.がピッタリ来ます。
「着いた」はWe arrived.ではない?
We arrived. ⇒ Here we are.
We arrived.は「目的地に到着した」ということですが、「ほら、着いた」「ここが到着地点だよ」というニュアンスがなく、英語ではそういうときにHere we are.と言います。
「もうすぐそこだ」にsoonは使わない?
It’s soon. ⇒ Almost there.
日本語では「距離的に近い」ことを「すぐ」と言ってしまうことがありますが、英語のsoonには「時間的に近い」という意味しかなく、「もうすぐそこだ」には「ほとんどそこだ」を意味するAlmost there.を使います。very close(とても近い)と言ってもいいでしょう。
言い換えフレーズで会話をしてみよう
ここでご紹介したフレーズは、自分では使っていないけれど、どこかで見たり聞いたりしたことがあるものが多いのではないでしょうか。これから普段の会話の中で、例えば次のように使ってみましょう。
同僚との会話で
A: Oh, no! I forgot to give this to Rachel.
(ああ、どうしよう!レイチェルにこれを渡すのを忘れていました)
B: I’m going to see Rachel this afternoon. I can give it to her.
(今日の午後レイチェルに会います。私が渡しますよ)
A: Oh, are you sure? No trouble at all?
(本当に?迷惑じゃないですか?)
B: No problem.
(大丈夫です)
A: Thank you so much.
(ありがとうございます)
B: Anytime.
(どういたしまして)
友人との会話で
A: Hold on, David. Can we meet at the cafe tomorrow?
(ちょっと待って、デイビッド。明日カフェで会える?)
B: Why not? I’ll be there at 3 pm.
(もちろん。3時に行くよ)
A: Perfect! See you then.
(よし。じゃあ、そのときに)
B: See you.
(じゃあ)
ネイティブが普段よく使っているフレーズがどのようなものかわかっても、実際に使う場面がないと、なかなか口からすぐに出てくるようにはなりません。外国人を相手に、英語をナチュラルに話す練習がしたいと思ったら、ぜひ、レアジョブ英会話の無料体験レッスンを活用してください。
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