英語で「たくさんの」と言えばmanyとa lot of を覚えておけば大丈夫、と思っているかもしれませんが、実際にはplenty、much、abundantなどさまざまな言い方が登場し、「どう意味が違うの?」と戸惑ってしまうことがあるかもしれません。そこで、意外にバリエーションがある「たくさんの」を意味する表現をご紹介、それぞれの基本的な意味や使い分けを見ていきたいと思います。
基本のmanyとa lot ofを復習
manyと言えば「たくさんの」で、当然使いこなせていると思っているかもしれませんが、実はThere many.(たくさんある)のように名詞として使う例もあります。口語でよく使われるa lot ofも押さえておきましょう。
manyを使いこなそう
manyは基本的に、数えられるものについて「数が多い」ということを表す言葉です。
I know many things.
(私はいろいろ知っているんです)
文字通りには「私は多くのことを知っている」ですが、「いろんなことに詳しい」「事情に通じてる」という意味にもなり、manyは不特定多数の多くのものを指します。
I can see many.
(たくさん見えますね)
manyは「多くのもの、人」という名詞にもなり、このように単独で使われることがあります。
A great many people came.
(相当な数の人が来ました)
manyの前にgreatやgoodを置いて、「相当な数の、ものすごく多くの」という意味を表すことができます。manyの後に来る名詞は複数形ですが、greatやgoodの前にはaをつけます。
muchとの違いを知っておこう
manyは「数が多い」で、「量が多い」場合はmuchを使うことになります。
I don’t have much time.
(あまり時間がありません)
time(時間)は数えられない名詞で、manyではなくmuchを使います。many hours(長時間)のように、years(年)やhours(時間)の場合はmanyを使います。
I spent too much money on it.
(それにお金を使いすぎてしまった)
money(お金)も数えられない名詞なので、muchを使います。
便利なa lot ofを使えるようになろう
口語で使われるa lot ofは「数」にも「量」にも当てはまり、実は大変便利。a lotで「たくさん」という副詞にもなります。
We need a lot of volunteers.
(大勢の志願者が必要です)
たくさんの「数」を表すa lot of。volunteerは「ボランティア」以外にも「志願者、進んで名乗り出てくれる人」を意味します。
I’ve done a lot of work.
(たくさん仕事をしました)
work(仕事)を数えられない名詞とし、a lot ofを使っています。
We still have lots of food.
(食べ物はまだたくさんあります)
a lot ofではなくlots ofを使うこともあります。lots ofのほうが、ややくだけた印象になります。
We talked a lot.
(私たちはたくさんしゃべりました)
このように、a lotは「たくさん」または「すごく」という副詞にもなります。この場合muchはあまり使われず、例えばWe didn’t talk much.(あまりしゃべらなかった)のような否定文でよく使います。
数や量、程度が「多い」ことを強調
manyは「数」、muchは「量」、a lot ofはその両方と区別してきましたが、英語では特に「数が多い」「量が多い」と言うことで「たくさん」と表現することもあります。
「たくさんの数」のa large number of
large numberは「大きな数字」で、a large number ofで「たくさんの数の」となります。
We should examine a large number of cases.
(多くの例を検討すべきです)
manyやa lot ofでもいいのですが、特に「数」が多いことを強調したいときにa large number ofが使われます。
「たくさんの量」のa large quantity of
quantityは「量」で、large quantityは「大量」。a large quantityofで「大量の」となります。
A large quantity of beer is exported.
(大量のビールが輸出されています)
数えられない名詞beerにa large quantityofをつけ、動詞は単数形とします。
「程度が多い」のa great deal of
dealは通常「取引」という意味の名詞ですが、a great deal ofまたはa good deal ofで「量」または「程度」が多いと表すことができます。
We have a great deal of responsibility.
(私たちには多くの責任があります)
「責任の程度が重い」というニュアンス。many responsibilitiesというと、「さまざまな責任」です。
「たくさんの」「多い」を表す形容詞を押さえよう
ここまでご紹介しただけでもさまざまなバリエーションがあることがわかりますが、さらに1つの形容詞で「たくさんの」を表現できるのが、英語の面白いところ。よく使われるものをご紹介します。
「十分な」のplenty
「数」にも「量」にも使えるplentyには「十分な、足りている」というニュアンスがあります。
There’s plenty more water in the fridge.
(冷蔵庫にはまだ水がたくさんあります)
「水はまだ足りている」ということ。「~がまだたくさんある」というのに、よくThere’s plenty more~を使います。
Don’t worry, we have plenty of time.
(心配しないで。時間はたくさんあります)
「時間は十分足りている」ということ。plentyの後に名詞を続けるときはよくofをつけます。
How much sugar should we add? – Plenty.
(砂糖はどれくらい入れればいいですか?―たくさん)
「十分すぎるくらいたくさんに」という意味で、plentyを単独で使うことがあります。
「多数の」「さまざまな」のnumerous
number(数字)を形容詞にしたnumerousは、「多数の」「さまざまな」という意味になります。
Numerous attempts have been made.
(さまざまな試みが行われました)
「数が多い」と同時に、「さまざまな」attempt(試み)が行われたことがイメージできます。
「豊富な」のabundant
「いいものがたくさんある」「豊富な」ということを表すのがabundantです。
Look! Nature is abundant.
(見て!自然が豊富)
木々が豊かに茂り、鳥がさえずり…といったabundant(豊富な)様子を表します。
「たくさんだ」と慣用句で言えるようになろう
「十分すぎる」「もういらない」というシチュエーションで「たくさんだ」ということがありますが、英語ではその場合、こんなふうに表現します。
That’s too much.
(もうたくさんだ)
「多すぎる」で「もういらない、たくさんだ」となります。
I’ve had enough.
(もう十分だ)
I’ve hadはI have hadの略。「十分に持った」で「たくさんだ」といった意味になります。
I’ve had it.
(もういい)
「十分」「たくさん」という語をつけず、「もういらない、いやだ」という意味を表すことができます。
manyやa lot ofだけでなくmuchやplentyなど、普段何気なく使われている言葉がどういう意味を持つか、次第につかめてきたのではないでしょうか。自分で使いこなせるようになるには、実際の会話の中で使ってみるのが一番。それにはぜひ、レアジョブ英会話の無料体験レッスンを活用してください。
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