「私が持っていきます」というのに、I’ll take it.とI’ll bring it.のどちらを使えばいいか、悩んだことはありませんか?どちらも一つの場所から別の場所へ「(物を)持っていく」「(人を)連れていく」というときに使われる動詞。ネイティブはこれをどう使い分けているのでしょうか?それぞれの動詞の基本の意味や用例と、「持っていく」「運ぶ」という意味を持つ似たもの動詞を紹介します。
takeの基本の意味は?
takeの基本の意味は「取る」ですが、それをどこかに移動させると「持っていく」、人の場合は「連れていく」という意味になります。なぜこのように意味が展開するのかを見ていきましょう。
takeは「取る」動詞
takeは何かを「取る」「取り出す」という動作や行為を表す動詞で、toを使って運ぶ場所を指定すると、「~へ持っていく」「~へ連れていく」となります。
I’ll take it to the office.
(オフィスに持っていきます)
I’ll take her home.
(彼女を家に連れていきます)
「取る」から意味が展開
「取って自分のものにする」場合は「買う」となり、「時間を取る」だと「時間がかかる」となります。
I’ll take it.
(それ買います)
It took five hours.
(5時間取った=5時間かかった)
bringの基本の意味は?
bringの基本の意味は「持っていく」「持ってくる」。それが転じて「運ぶ」「もたらす」という意味になることもあります。bringの基本的な使い方を押さえておきましょう。
基本は「持っていく」「持ってくる」
takeが「取る」ことであるのに対し、bringは一つの場所から別の場所へ「移動させる」ことが肝心。移動させる先は、やはりtoで表します。
I’ll bring it to you.
(あなたのところへ持っていきます)
I’ll bring her home.
(彼女を家に連れ帰ります)
「運ぶ」「もたらす」
人以外に主語である「物」が何かをbringすることもあり、その場合の意味は「運ぶ」「もたらす」となります。
The sea breeze brings cool air.
(潮風が涼しい空気を運んできます)
It’ll bring us good fortune.
(幸運がもたらされるでしょう)
takeとbringを使い分けよう
takeもbringも、結局「一つの場所から別の場所へ移動させる」という点では同じ。「ではなぜtakeを使ったりbringを使ったりするんだろう?」と思うかもしれませんが、実はそこに込められている意味合いに、微妙な違いがあるのです。
takeは「出発点」、bringは「到着点」が大事
takeはそもそも「取る」なので、どこから取るか、つまり移動の「出発点」が大事になってきます。一方のbringは「移動させる」のが主眼で、どこへ持っていくか、つまり「到着点」が大切です。
I’ll take it to the office.
(オフィスに持っていきます)
まず、自分が今いるところ、もしくはどこか別の場所で「取る」必要があり、それをオフィスへ運びます。つまり、「取ってきますよ」と約束している感じ。
I’ll bring it to the office.
(オフィスに持っていきます)
どこから調達するかはあまり重要ではなく、とにかく「私がそれをオフィスまで運ぶ」ということ。「必ず持ってきますよ」という感じです。
人を連れていくとき
同じことが、人を「連れていく」「連れてくる」ときにも言えます。
I’ll take Jim to the airport.
(ジムを空港へ連れていきます)
この場合「ジム」は自分たちが今いるところや、自分たちがよく知っているところにいます。そこから「空港に向かいますよ」と言っています。
I’ll bring Jim to the airport.
(ジムを空港に連れてきます)
この場合、話している相手が空港にいるか、自分たちが空港で何か用事があることになります。ジムがどこから来るかはわかりませんが、「空港まで連れてきますよ」と言っていることになります。
takeとbringの使い分けまとめ
take | どこかから取ってくる、連れていくと言いたいとき |
bring | どこかに持ってくる、連れてくると言いたいとき |
結局、どちらを使うかはその場の状況や話し手の気持ち次第ということになりますが、「出発点」(take)が大事か「到達点」(bring)が大事かということを、常に意識するようにしてみてください。
「持っていく」「運ぶ」に使える似たもの動詞
「持っていく」や「運ぶ」には別の動詞も使えるのでは?と思った人もいるのではないでしょうか。この機会に、意味の似ている動詞を整理しておきましょう。
carryは「しっかり持って運ぶ」
takeやbringは「出発点」と「到着点」に焦点がありましたが、carryはその間の「移動する」ときに、手に持ったり何かに載せたりして「しっかり運ぶ」様子を表します。
I’ll carry your bags.
(カバンをお運びしますよ)
自分が手に持って、または荷台に載せるなどして「運ぶ」。どこからどこへ、ということは特に関係ありません。
moveは「別の位置に動く」
moveは「別の位置に動く、動かす」ということで、物や人の位置が変わることが大事。移動の過程はそれほど重要ではありません。
Can you move the table into the corner?
(テーブルを隅に運んでもらえますか?)
部屋の中のどこかにあるテーブルの位置を「隅」に移す、ということ。
transferは「別の場所に移す」
moveは「動く」という動作を表すことができますが、transferは「場所、位置」が変わるというだけで、「〇〇から××へ移る、移す」を意味します。お金、(仕事の)異動、転校などに使われます。
I’m transferred to the sales department.
(営業部に異動になりました)
「とある部署」から「営業部」に移された、ということ。
sendは「移動を生じさせる」
sendの場合、移動するのは自分ではなく、「何かや誰かが、一つの場所から別の場所へ移動する状態を引き起こす」となります。手紙や荷物を「送る」のsendのほか、人を「送る、派遣する」ときにも使えます。
Can you send someone to the meeting room?
(会議室に人をよこしてもらえますか?)
この場合移動するのはsomeone(誰か)で、youにその状態を作ってほしい、と頼んでいます。
理屈ではわかったつもりになっても、いざ使ってみようとすると、「take?bring?それとも他の動詞?」と悩んでしまったりするかもしれません。会話の中で口からすっと出てくるようになるには、普段からの練習が大切。takeやbringをうまく使いこなせるようになりたいと思ったら、ぜひ、レアジョブ英会話の無料体験レッスンを活用してください。
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