「英語を学ぶ」ではなく「英語で学ぶ」- CLIL(クリル)が広まっている理由

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近年ヨーロッパで広がりを見せている新しい英語学習法CLIL(クリル)をご存知でしょうか。少しずつその効果や必要性が叫ばれるようにはなっていますが、まだまだ一般的には耳馴染みがないCLIL。一体どんなものなのでしょうか。今回は、CLILがこれまでの英語学習法とどう異なるのかをご説明しつつ、子供だけでなく大人向けのCLIL学習ができる場を紹介したいと思います。

CLILとは

まだまだ耳馴染みがないCLILという新しい英語学習法。発祥のヨーロッパを皮切りに、現在は世界各国で少しずつ導入されています。そんなCLILのイロハをまずはご説明したいと思います。

CLILとは何の略?

CLILは「Content and Language Integrated Learning(内容言語統合型学習)」の略です。理科や算数といった教科やテーマ(Content)の学習と、外国語(Language)の学習を組み合わせた言語習得法のことで、英語の効果的な教育方法として注目を集めています。

CLILのメリット

「英語を」学ぶではなく、「英語で」教科科目やあるテーマを学ぶ。そんなCLILメソッドには、いくつかのメリットがあります。それらのメリットをご紹介していきましょう。

▼一つのテーマを学ぶ過程で英語の「聞く・話す・読む・書く」をバランスよく学ぶことができる

▼内容のあるテーマを学習することで、暗記、理解、分析、創造など、あらゆるレベルの能力が同時に活用され、言語が記憶に定着しやすくなる。

▼語学だけに特化せず、社会や理科といった中身のある題材を通すことで、興味が持続しやすく、語学学習のモチベーションが維持されやすい。

他の国の導入状況

EUの統合により1990年代からヨーロッパで始まったCLILという言語習得法。英語を母国語としない国々でも、母国語以外の共通の言語としての英語を学ぶことが重要課題となり、それを可能にする対策としてCLILが生まれました。実際にイタリアやフランスなどでも小学校の授業で取り入れられ、言語学習時間の増加に成功しています。また2000年以降はタイ、インドネシア、ベトナムなど東南アジアの各国でも初等教育で導入され、成果をあげています。

日本での導入状況

日本では小学校からの英語教育の開始が最近になって始まり、CLIL導入の必要性も叫ばれていますが、残念ながら教師への負担の大きさなど課題点が多く、実現には至っていません。小学生が英語で教科を学びたい場合には私立のインターナショナルスクール等、特殊な学校に通うしかないのが現状です。一方一部の大学では講師の力量に合わせて少しずつ英語での授業が進みつつありますが、まだまだその割合は全体のほんの一握りといえるでしょう。

子供がCLILで学べる場所

子どもが生きた英語を学べるCLIL。学ぶ題材は学校の教科だけではなく、スポーツや絵画など多種多様です。そんなCLILメソッドで子どもが学べる場所をご紹介したいと思います。

TOKYO GLOBAL GATEWAY

https://tokyo-global-gateway.com/personal/

「英語でエンジニアリング」や「英語で動画制作」など、学校の勉強だけではなく、子どもが興味のある分野を英語で学べるプログラムが目白押しの「TOKYO GLOBAL GATEWAY」。「プロの画家に絵画を学ぶ講座」や「子どもMBA」など、その内容はどれも面白そうで興味をひくものばかりですね。

グローバルアスリート

https://globalathlete.jp/

スポーツを通して語学の壁を解消し、世界を舞台に活躍するアスリートを応援するというプロジェクト。英語サッカースクールや元日本代表が直接指導する卓球スクールなど、スポーツ好きの子どもなら楽しめること間違いなしの語学習得の場です。

TNGダンスアカデミー

https://www.tng-academy.com/?gclid=COK78uvn9c4CFU0DvAodtdwMlw

カナダで生まれたダンススクールが日本に上陸。ネイティブのインストラクターが英語でクラスを進行していくので、ダンスだけでなく英語を通じたコミュニケーションスキルの向上が可能になります。

大人も!英語で学べるお稽古をご紹介

CLILは「子どもの英語学習向け」というイメージがありますが、実は大人の英語学習にもとても効果的です。むしろ子どもより大人の方が、自分が興味のある分野を明確にわかっている分、より適切な講座を見つけやすいかもしれません。内容はMBAを取得するというものから英語で料理を学ぶといったお稽古ごとまで様々。そんな大人向けのCLIL学習をご紹介します。

日本にいながらMBA取得

・UMass MBA プログラム
https://umass-mba.com/about/mba.html

アメリカ、マサチューセッツ州立大学のMBAが日本にいながら取得できるコース。日本語と英語を組み合わせて授業が行われるそう。社会人の方やビジネスに興味のある学生の方におすすめです。

料理好きの方に最適!

・tadaku
https://www.tadaku.com/

様々な国の出身者が主催する料理教室が一同に集まったサイト。日本語が話せる先生もいれば、全て英語で説明する方もいるそうなので、英語と料理の両方を学びたい方は是非英語の料理教室を選んでみては?語学力だけでなく、お腹も満たされてお得感満載です!

・Niki’s kitchen
https://www.nikikitchen.com/

こちらも世界40カ国以上の先生の料理教室が学べる総合サイト。1回完結なのでぜひ英語の教室を選んで気軽に試してみてはどうでしょうか。

日本の文化「茶道」を英語で

・英語茶道教室
http://www.chado.or.jp/bunkakyokai/recruit/eigo/eigo.html

英語で茶道を学ぶことができる教室。初心者向けから上級者向けまでカリキュラムも様々。将来日本の文化を海外の友人などに伝える際にも役立ちそうです。また半年のカリキュラムなので、長期的に通うことで志を同じくする他の受講者と仲良くなることも可能かもしれませんね。

ヨガを英語で

・Sun & Moon YOGA
http://sunandmoon.jp/jp/top/

この教室は五反田駅から徒歩5分で、英語と日本語の2カ国語でヨガが学べるそう。ヨガは世界中で人気の習い事なだけあって、外国の講師も多く、東京だけでなくいろいろなヨガ教室で英語のクラスがあると思います。ご自身の地域でも英語のクラスがないか是非検索してみてください。

音楽を英語で

・Copain Music School
http://www.copainmusic.com/l71-musicinenglish.html

ピアノやバイオリンなどの楽器を英語で習うことができる学校。英語のレベルもその生徒さんに応じて合わせてくれるようなので初心者さんでも安心ですよね。音楽と言語という耳から聴いて慣れていく両者の共通の特徴を活かして、一緒に学んでみてはいかがでしょうか。

オンライン講座を自宅で

・MOOC
https://www.rarejob.com/englishlab/column/20170302/

世界の超一流大学の授業を通勤時間にスマホで受ける事ができるという公開大規模オンライン講座「MOOC(Massive Open Online Course、ムーク)」。ハーバードやスタンフォード大学などの授業を日本にいながらにして英語で受けることができるプラットフォームがあるので、続ければ英語が上達すること必至ですね。

まとめ

語学の習得は、それ自身が目的ではなく、あくまでツールであるというのをよく耳にします。CLILメソッドを用いて英語の学習を行うと、英語を使って何かを学習するのがいかに近道であるかを実感すると思います。ぜひご自身の興味のある分野を見つけて英語で学習に取り組んでみてくださいね。

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