understandだけじゃない、「わかる、理解する」の英語を使い分ける

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英語で「わかりました」と言いたいとき、もちろん、I understand.と言えばOKです。でも、ネイティブスピーカーはI see.やI got it.など、さまざまな言い方を使い分けている様子。実はさまざまなバリエーションがある「わかる、理解する」の英語フレーズを身につけて、それぞれの場面で適切な表現が使えるようになりましょう。

英会話の基本understandを押さえよう

「わかる、理解する」という英語としては最もよく使われるunderstand。典型的にはどのような場面で使われるのか知り、上手に使いこなせるようになっておきましょう。

人の言うことや状況を理解する

I understand what you mean.
(何を言いたいかわかりました)

説明の内容や相手の意図、その場で何が起こっているかなどを「理解した」「察することができる」という場面で使います。日本語では「わかりました」と過去形ですが、英語では「今現在理解している」というつもりで現在形understandを使います。

understoodと過去形にする場合

Understood.
(わかりました)

これはIt’s understood.の略で、「言いたいことは理解された」「状況は把握できた」という意味になります。自分が理解できるというだけでなく、「それは理解され得る」と言いたい場面で使われます。

I understood what he was saying.
(彼が何を言っているかわかりました)

これは「彼が何かを言っていたときに自分がそれを理解できた」という、過去の状況を表します。

会話で使われるI see.やI got it.の意味

「わかりました」というときに、会話の中ではI see.やI got it.といった言い方も使われます。なぜ「understandではなくseeを使うのだろう?」と思ったことはないでしょうか。ネイティブはどんなつもりでunderstand以外の単語を使うのかを見ていきましょう。

I see.は「なるほど」

A: Press the red button to open.
(赤いボタンを押して開けてください)
B: I see.
(わかりました/なるほど)

seeは「見える、わかる、気づく」という意味の動詞で、「合点がいく」「納得できる」という、日本語の「なるほど」に近い表現です。understandほどしっかり「理解した」というニュアンスはなく、「そうか」「そうだったのか」という程度の言い方です。

I got it.は「了解」

A: This is how you enter the form.
(これがフォームの記入方法です)
B: I got it.
(わかりました/了解)

Iを省略したGot it.という言い方もよく使われ、「わかった、できます」「やります」といった状況で使われる、OK.に近い表現です。I understand.やI see.よりも口語的な言い方で、友人同士や同僚の間で使うようにするといいでしょう。

「つかむ」動詞も「わかる」になる

getは「得る、手に入れる」という意味を持つ動詞ですが、「捕らえる」「つかむ」という意味があるcatchやgraspも、「わかる、理解する」という場面で使うことができます。それぞれどのようなニュアンスがあるのか知っておきましょう。

catchは「捕らえる」

Did you catch my idea?
(私の考えを理解してもらえましたか?)

catch the word(言葉を捕らえる=聞き取れる)というように使うこともあれば、idea(考え)を捕らえることができる、すなわち「理解できる」という場面で使われることもあります。見つけたり捕まえたりして、しかもそれがどういうことなのかわかる、ということです。

graspは「つかむ」

Try to grasp the main points.
(要点を理解するようにしてください)

graspは「つかむ、しっかり握る」という意味で、「意味をつかむ、大事なところを把握する」といったイメージから、「理解する」という意味で使うことができます。

figure outやfollowも「理解する」

figure outは「計算する」、followは「従う、追う」という意味ですが、これが「わかる、理解する」という意味で使われることがあります。どんな場面で使えばいいのか、整理しておきましょう。

figure outは「考えて答えを見つける」

Can you figure out how to do it?
(やり方がわかりますか?)

figure outは「考えて答えを見つける」という意味なので、「計算する」ときにも使われ、「わかる、見つける、なんとかする」という場面で使うこともできます。understandに比べ、「考える」というプロセスが入るところがポイントです。

followは「ついていく」

I’m following you.
(わかります)

followには「後をついていく」という意味があり、人や物の後をついていくだけでなく、誰かが話していることや考えていることの後をついていく、つまり「わかる」という意味で使うことができます。話や思考の「流れ」があり。それについていくことができるという点がポイントです。

realizeやrecognizeの使い方

realize(実現させる)やrecognize(認識する)も「わかる、理解する」という意味になります。これが使いこなせるようになると、「わかった」という表現のバリエーションがさらに広がります。

realizeは「~だと気づく」

I realized I was wrong.
(自分が間違っていたとわかりました)

realizeは「実体化する」ということで、「現実のものになる」「実は~であると気づく、悟る」という場面で使うことができます。日本語にすると、「そうだったのか、と気づく、わかる」ということになります。

recognizeは「知っているということに気づく」

I didn’t recognize you.
(あなただとわかりませんでした)

recognizeは「前に見たり聞いたりしたことに気づく」ということで、「見分ける、わかる」という意味で使えます。この「わかる」という意味合いから、「認める、受け入れる」という場面で使われることもあります。

「わかる、理解する」を意味する英語を会話の中で使ってみよう

意外なくらいたくさんある、「わかる、理解する」の英語表現。日本語のように「わかりました」「理解しました」と言うだけでなく、どんなふうに理解したのかを伝えたいのだと言えるでしょう。会話の中では、例えばこんなふうに使ってみてください。

ビジネスの場面で

A: Did you understand what I mean?
(おわかりいただけましたか?)
B: Sorry, I wasn’t following you. Could you be more specific?
(すみません、ついていけませんでした。もっと具体的にお願いします)
A: OK, you must submit this document in advance for approval.
(はい、許可を得るには、事前にこの書類を提出しなければなりません)
B: I see. No problem.
(なるほど。大丈夫です)

友人との会話で

A: Hey, you didn’t come yesterday.
(ねえ、昨日来なかったね)
B: Sorry, I realized I got the date wrong.
(ごめん、日付を間違えてたってことに気づいた)
A: Then let’s meet next Sunday.
(じゃあ次の日曜に会いましょう)
B: Got it.
(了解)

「わかる、理解する」を意味するさまざまな表現を使い分けるコツがつかめてきたと思ったら、ぜひ実際に外国人との会話の中で使ってみましょう。それにはぜひ、レアジョブ英会話の無料体験レッスンを活用してください。

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