「英語大好き!」な子どもにするために、環境を整える by 黒坂真由子

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子どもがどうしたら英語が好きになってくれるのか。みなさん頭を悩ませていると思います。英語の勉強を無理強いして、英語嫌いになってほしくはないですよね。
それでは、どんな教材がいいのか、どんな英会話教室を探せばいいのか、と考えるその前にできることが実はあるのです。それは「環境を整える」ということです。

環境を重視したマリア・モンテッソーリ

子どもと環境を語る上で、ヒントをくれるのがイタリア初の女性医学博士、マリア・モンテッソーリです。その教育方法はモンテッソーリ教育として世界中で行われています。今、子どもを持つビジネスパーソンの間で密かに話題になっているのには理由があります。Googleの共同創立者サーゲイ・ブリンとラリー・ペイジ、Amazon.comの創立者ジェフ・ベゾス、wikipedia創設者ジミー・ウェールズなど有名起業家を排出しているからです。実際アメリカには3000を超えるモンテッソーリ教育施設があるといわれています。

モンテッソーリ教育では、「環境を整える」ことを大きな目標としています。子どもにとって好ましい環境があれば、子どもは「自ら伸びる子になる」と考えられているからです。

英語に関しても、環境を整えることで子どものやる気を引き出すことができるはずです。ここでは「本物に触れる」「お気に入りをそろえる」「周りの大人も環境」という視点で、子どもと英語について考えます。

本物を用意する

近隣の国フィリピンでは、親は地域の言葉、国の言葉であるタガログ語(フィリピン語)に加えて、小さな頃から英語で話しかけます。学校教育が英語で行われるためです。

親が教えなくても、本物の英語が流れている環境がいつもあるだけでずいぶん違うものです。私がよくバックグラウンドミュージックにしているのは、下記のもの。これは子ども達の反応がとてもよくて、歌ったり踊ったりが始まるからです。アルファベット、数、色など、子どもがまず習う単語がたくさん含まれているので、勉強にもなります。

お気に入りをみつける

お気に入りを見つけることも大切です。私の友人は、ある外国人アーティストのファンになってから英会話を始めました。英語のインタビューを聞き取れるようになりたい、というのが動機です。大人だってそうなのですから、子どももお気に入りができればやる気が変わってきます。わが家の5歳の息子は紫色の恐竜キャラクターのバーニー(Barney & Friends)が大好き。最近では「英語のバーニー見せて」とリクエストをしてきます。
 
私は最初、バーニーの中でもいろいろなエピソードを見せた方がいいと思っていたのですが、息子はかたくなに「クリスマス」と「ハロウィン」しかみてくれません。ですから夏でもジングルベル。でも、それで良かったのかもしれません。キャラクターだけではなく、エピソード自体にも「お気に入り」があるからです。
また、子どもにとって「同じことの繰り返し」は喜びでもあり、「あ、思った通りに話した」「前と同じように踊っている」という発見があるようです。これはもう、好きなものを好きなだけ見させてあげるのがいいと思います。

大人も環境の一部

そして私たち親も環境の一部です。

ママやパパもできれば一緒に英語を楽しめるといいなと思います。そうすると子どもの興味が持続するのが分かります。
私もご飯をつくりながら、子どもに聞かせている英語の歌を覚えて、園への送り迎えのときに一緒に歌っています。完全に覚えられなくても大丈夫。わからないところは適当英語でごまかします。一緒に歌うことが優先。多少の単語間違いはOKです。

また、2年生、5年生の女の子ふたりは、NHKの海外ドラマを日本語で見ているので、そのあと英語バージョンで一緒に見るようにしています。もちろん「日本語にして!」と言われますが「今はお母さんのテレビタイムだから」と言ってあきらめてもらいます。先に日本語で見ているのでストーリーがわかるため、英語であっても一緒に笑って楽しむことができるのです。

外堀から攻めて行く(笑)ようなやりかたですが、環境を整えることで、子どもにとって英語との関わり合いが楽しいものになるのは間違いありません。気がつけば子どもが楽しい英語に囲まれている、そんな時間をできるだけたくさんつくってあげられたらと思います。

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