日本語の擬音語は、言いたいことを「音」で的確に表現してくれる便利な言葉です。「テキパキしている」や「サクッと終わらせる」など、ビジネスの現場でも頻繁に使われていますよね。けれども、擬音語を英語で言おうとしても、すぐには口から出ない……という経験をしたことがある人は多いかもしれません。
そこで今回は、ビジネスでよく使われる擬音語の英語表現を紹介します。
仕事の取り組み方を表す擬音語を英語で表現
社内または取引先で、仕事の取り組み方を説明するときに役立つ擬音語を、英語で表現する方法を紹介します。
テキパキしている
「テキパキしている」を表現する方法はいくつもあります。例えば…
She doesn’t waste time.
(彼女はテキパキしている。)
do not waste timeは、直訳すると「時間を無駄にしない」です。ですから「手際が良い」という意味の「テキパキ」を表現するのに適しています。
その他には…
She works efficiently.
(彼女の働き方は効率的です。)
She is punctual and reliable.
(彼女は几帳面(時間に正確)で信頼できます。)
…なども「テキパキ」を表現するのに使えます。punctualは「几帳面/時間に正確」という意味です。
サクッと終わらせる
Let’s finish this task quickly!
(このタスクをサクッと終わらせよう!)
この場合の「サクッと」というのは「短時間で切り上げたい」という意味なので、時間の速さを表現するquicklyを使います。quicklyと同じく「速い」という意味のあるfastは、速度を表す単語なので、この場合には適さないので注意しましょう。
fastは、「Let’s progress this task faster! (このタスクをどんどん進めよう!)」というように使います。
バリバリ働く
He works hard.
(彼はバリバリ働いています。)
バリバリは「一生懸命」という意味なのでhardを使います。
プレゼンや会議で使う擬音語を英語で表現
プレゼンや会議でも擬音語は飛び交っていますよね。資料の説明などでよく使う擬音語を英語表現する方法を紹介します。
[予定や金銭が]ぎりぎり(カツカツ)
予定がぎりぎり(カツカツ)を英語で表現するとtight schedule になります。
We have a tight schedule to get this job done.
(この仕事のスケジュールはぎりぎり(カツカツ)です。)
例文よりもさらに「ぎりぎり感」を出したいときは、a very tight scheduleやsuch a tight scheduleと言うことができます。tightはbusyやheavyに置き換えることも可能です。
また、tightは金銭的に厳しいときにも使えます。
This project has such a tight budget.
(このプロジェクトの予算はぎりぎりです。)
busyやheavyは、金銭的に厳しい状況のときには使えないので注意しましょう。
日本では、納期が厳しいとき、予定が詰まっているときなどに「ハードスケジュール」とよく言いますよね?けれども、「スケジュールがぎりぎりだ」を英語で「I have a hard schedule.」というのは間違いです。
英語のhard scheduleは「難しい日程」という意味。例えば、スポーツ選手が、格上の選手とばかり対戦する日程が組まれているときなどに使います。
[数値が]ドーンと上がる/下がる
「ドーン」という表現は、数値が急に上がったり、下がったりしたときに使われますよね。このようなときは、急激な変化を表す副詞のdramaticallyやsharplyを使いましょう。
Our sales increased dramatically.
(売上げがドーンと上がりました。)
Our company’s share price drops sharply.
(我が社の株価がドーンと下がりました。)
売上げや価格が急騰したときには「Our sales rocketed.」というようにrocketを動詞として使うことができます。ロケットがドーンと打ち上げられたイメージですね。
擬音語の英語表現をマスターして英語力アップ!
英語で日本語の擬音語を使えるようになれば、英語力がぐーんとアップするはずです。今回紹介した表現をビジネスの現場で、さっそく使ってみましょう。
日本語の擬音語を英語でどのように表現するのかを調べても、しっくりくる表現が見つからないこともあると思います。そのようなときは、恥ずかしがらずにネイティブ・スピーカーに質問してくださいね。
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