皆さんは「こんまり」をご存知ですか?「こんまり」こと近藤麻理恵さんは、2015年にアメリカ「TIME」誌の「最も影響力のある100人」に選ばれ、アメリカのNetflixではシリーズ番組を持つ程有名な、日本出身の「片づけコンサルタント」です。彼女が出した著書は世界40ヶ国以上で翻訳出版されるベストセラーとなっています。
今回は、そんなこんまりの片付けメソッドをもとに、「部屋を片付ける際の8つのコツ」を英語でご紹介したいと思います。
▼参考動画
「こんまり- KonMari」とは
日本だけでなく、今アメリカで知らない人はいないといわれる「こんまり」こと近藤麻理恵さん。いったいどんな人なのでしょうか?
片付けコンサルタントでベストセラー本の著者
幼少期より異常に片付けが好きだった彼女は、「片付けコンサルタント」として19歳から活躍する一方、独自の片付けの法則、「こんまりメソッド」を提唱してきました。その「こんまりメソッド」が書かれた著書「人生がときめく片付けの魔法」は100万部を超えるベストセラーとなり、世界40カ国以上で翻訳出版されることに。
アメリカのシリーズ番組で一躍有名に
アメリカのNetflixにおいて、こんまりがアメリカの一般家庭を訪れて片付け法を伝授するシリーズ番組は、アメリカに片付けブームをもたらし、リサイクルショップに不用品を持ち込む人が急増するなどの社会現象を巻き起こしました。
You Tube動画「Tidying Up with Marie Kondo/Official Trailer/Netflix」
KonMariが英語動詞にも
こんまりは英語でも「KonMari」と呼ばれて親しまれ、「片付ける」という英語表現に「KonMariする」という造語が使われているほど、アメリカにおいてKonMariの影響力は大きなものになっています。
So proud of momma for finally agreeing to konmari her kitchen.
(母ちゃんがついに台所を片付けるのに同意してくれてとても誇らしい。)
「こんまりメソッド」で、部屋を片付ける際の8つのコツ
アメリカで知らない人はいないほど超有名人のこんまりは、英語でも片付けの法則を多く発信しています。そんな「こんまりメソッド」を元に、「部屋を片付ける際の8つのコツ」を、英語を交えながらご紹介したいと思います。
片付け前の準備
片付けを始めよう!と意気込んだらすぐに取り掛かりたくなるもの。でも片付けを成功させるためには、それを始める前にすべきことがあります。そんな片付け前のメソッドをまずはご紹介します。
▼Method1:Visualize your goal
Visualize your goal
(ゴールを思い描く)
解説:ただ綺麗にしたいと考えるのではなく、実際に家の中をどんな風に変えたいかをイメージすることが大切だとこんまりメソッドは唱えています。例えば本棚にしっかり本がしまわれていて、床には何も落ちておらず、おもちゃが散乱していない、などを想像しながら片付け前に家の中を歩き回ってみるのが大切です。
▼Method2:Set a time frame
Set a time frame
(かける時間の枠を設定する)
解説:「毎日ちょっとずつ少しずつ」片付けをするのでは、どんどんと意欲が低下し、片付けが終わりにくくなります。もちろん1人暮らしと5人家族とではかけるべき時間も異なるのでペースは人それぞれですが、こんまりが提唱する「片付けにかける時間」は最大でも6ヶ月間だそうです。
▼Method3:Make it a special occasion
Make it a special occasion
(片付けを特別な祭りにする)
解説:毎日生活の中で少しずつ片付けるのではなく、「今日は片付けをする」と決めてとことん片付けに費やす日を作ります。こんまり曰く片付けは一種の祭り。一気に思い切ってやってしまうことが大切だそう。
▼Method1-3を実践している動画
これは一般人がKonMariメソッドで片付けを実践しているもの。全体は長い動画ですが、最初の40秒から1分30秒頃までをご覧いただくと、片付ける前に時間設定やゴール設定を述べています。聞き取りにくい場合は字幕をオンにして見てくださいね。
不要なものを選別していく
では実際に片付けを始めていきましょう。片付けで最も労力を使うのが「必要なものと不要なものを分けていく」という作業。実際にこんまりメソッドで片付けを始めた下記の動画も参考にしつつ、こんまりメソッドの凄さを体感してみてくださいね。
▼Method4:Sort by category, not location
Sort by category, not location
(場所ごとではなく、カテゴリー別に分類していく)
解説:よく間違いがちなのが、片付けを「場所ごとに」始めてしまうということだとこんまりメソッドは言います。「今日はこの部屋を」「次はベッドルームを」、というように場所ごとに進めるのではなく、「今日は洋服を」「今日は本を」とカテゴリー別に整頓していきます。また「今日は洋服を」と決めたら家中の全ての洋服を出してきて積み上げてみて、どれだけ多くの洋服を自分が持っていたのかを可視化することも大切です。そしてそこから必要なもの、不必要なものに分類していくのです。
また、カテゴリー別に分類する際にお薦めの順序は
1, Closing(洋服)
2, Books(本)
3, Papers(紙類)
4, Miscellany(小物)
5, Mementos(思い出の品)
の順番だそう。確かに思い出の品から始めてしまっては、捨てられないと思うものばかりで片付けがいっこうに進みませんよね。
▼Method5:Ask yourself, “Does this spark joy?”
Ask yourself, “Does this spark joy?“
(「これはときめくものか?」と自分に問いかける)
解説:こんまりメソッドで最も特徴的でユニークなメソッドがこれです。例えば積み上げた家中の洋服から不要なものと必要なものを選別する際、こんまりは、一つ一つのアイテムをまずは手にとってみて「気持ちがときめくかどうか」を自分に問いかけることが必要だといいます。
この「ときめきを感じる(Spark job)」とき、体のすべての細胞が上に上がるような感覚になり、逆にときめきを感じないものは細胞が下に下がるような感覚になるそう。この感覚は仕分けをしていくうちにどんどんと研ぎ澄まされるので、最後の「思い出の品(Mementos)」に手をつける頃には上手に必要なものと不要なものが仕分けられるようになっているということなのです。
▼Method6:Thank discarded items and let them go
Thank discarded items and let them go
(不要なものに感謝し、手放す)
解説:長年使わずに眠っているアイテムや思い出の品など、不要ではあるとわかっているけれど捨てられない品々。こういったものを「手放す(discard)」時には、そのアイテムを抱きしめ、「これまでありがとう」と「感謝をする(thank)」のが大切だとこんまりは言います。そうすることで自分自身も解放され、新しい未来へ一歩進むことができるのです。
必要なものをしまっていく
不要なものと必要なものに選別したら、二度と部屋が散らからないように必要なものをしまっていく作業に取り掛かりましょう。
▼Method7:Follow the basic folding method
Follow the basic folding method
(基本の畳み方の法則に従う)
解説:こんまりメソッドには洋服の畳み方までもが含まれています。そのメソッド通りにすることで、洋服がクローゼットの中で立ち、ほぐれにくく散らかりにくくなるという優れた畳み方です。下記の動画で実践してくれていますので、ぜひ参照してくださいね。
▼Method8:Designate a place for everything
Designate a place for everything
(全てのものについて戻す場所を決める)
解説:家の中にあるすべての物に対して、「戻す場所や定位置を決める(designate)」というのが大切だとこんまりメソッドは唱えています。例えば「ペット用品は全てこの箱に」や「子供のパズルは全てこのボックスに」など、戻す場所を決めておくと、次に使ったあとにもどこにしまったらよいかが明確なため、二度と散らかりにくいのです。
まとめ
一言で片付けといってもこれだけの法則があったとは、と驚かれる方も多いのではないでしょうか。こんまりメソッドを見習いながら、小さな一つ一つ気をつけて片付けを実践すれば、二度と散らからず、気持ちのよい家を保てるかもしれません。ぜひひとつだけでもまずは取り入れてみてくださいね。
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