第203回 TOEIC 公開テスト後の感想と 難しいPart7対策

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この記事がアップされる頃には、第203回 TOEIC 公開テストの結果(インターネット)発表が行われている頃でしょうか……。スコアが上がった方も下がった方も結果を冷静に受け止めて、次の受験やステージに進めるといいですね。

さて、今回は、その第203回のテストのお話を。
今年、3月以外の公開テストを実施してきましたが、前回と今回のテストで誰もが気づく変化がありました。

元から手強い Part 7 がさらに手強くなった!
それが Part 7(読解問題)の難化です。もちろん、難易度の判定は個人によるところが多いのですが、多くの方が試験後に「難しかった」とおっしゃっています。

ぼく自身も難しいと思ったのですが、そう感じる原因は2つ。

・英文の分量が多い
・設問の手がかりが見つけづらい

前者は文字通りです。分量が一時期に比べて増えました。
後者は、正解を見つけるにあたって、細かなところまで読む必要が出てきており、拾い読みでは対応しきれない、という状態です。

もともと厄介な Part だっただけに、皆さんも対策に悩まれているのではないでしょうか。
そこで、今回は難化傾向に有る Part 7 の対策について、いくつかヒントをお伝えできればと思っています。

やるべきことは「時短」が目的

Part 7 が難しく感じる原因はすでに述べましたが、結局のところ、その原因により、解くのに時間がかかるんですよね。膨大な解答時間がネックになっているんです。

ですから、これから提示するヒントはすべて「時短」のためだと心得てくださいね。
いろいろとありますが、今回は2つに絞ってお伝えします。

1. シチュエーションを増やそう
2. 普段から解こう/読もう

では、ひとつずつご説明していきましょう!

自分の出会ったことのある場面を増やす

「シチュエーション」とは長文の内容と考えてもらって大丈夫です。
例えば、
・先日買った冷蔵庫に不備があり、交換を申し出ている E-mail
・お店が移転をし、リニューアルオープンをすると書かれた Letter
・10年以上も地域に愛されているケータリング会社の Advertisement
など。
単なる文書形式だけではなく、内容までおさえておきましょう。
このシチュエーションを増やすことが時短につながります。

というのも、知っているシチュエーションは内容に予測が働き、読むスピードがおのずと上がっていくからです。
逆に、日本語ですら見たことのないシチュエーションに出会うと、一気に読むスピードは落ちてしまいます。

日本語でもそうですよね。
自分と身近かそうでないかで、読むスピードが変わります。
それと同じことが英語でも起こるわけです。

ということで、Part 7 の素材を内容面で見直してみましょう。
自分の知っている場面をどんどんと増やしていきましょう。

まとまった文章に触れよう

ここが最も見落としがちなところだと思っています。
本番では50分近く Part 7 と対峙しなくてはなりません。
大量の英文を次々と処理していかなくてはなりません。

この本番と同じだけの分量を普段から触れるようにしていますか?

同じとは言わずとも、近い分量に触れているかがポイントです。
「練習でできないことは本番でもできない」とはよく言われますが、Part 7 でも同様のことが言えると実感しています。

ぼくの体験談としては、試験の直前期に解く/読む分量が少ないと、本番でも解く/読むスピードが、当然のごとく落ちていました。
読む集中力というか、持続力、スタミナのようなものも、です。
また、解き方(目と頭の動かし方)も忘れてしまっています。

ですから、もし Part 7 で時短を実現したいのであれば、時短をするだけのスピードとスタミナをつけるために、問題を解く上での思考回路をきっちりと作るために、日々、問題や英文にできるかぎり触れるようにしましょう。

とはいえ、問題を解いたり、英文を読んだりする習慣がない方へ、ぼくが普段行っていることをヒントとしていくつか。

<タイムプレッシャーをかける>

制限時間を決めて、そこまでにどれだけ解けるか、というもの。
空き時間に合わせて設定できるため、取り組みやすいです。

<wpm を計測する>

wpm とは words per minute のことで、1分あたりにどれだけ読めるかを数値化するというもの。
自分の成長を実感したり、ゲーム感覚で取り組んだりしたいときに、この作戦を活かすことができます。
計測の仕方は「語数÷読むのにかかった秒数×60」です。
150あれば十分と言われますが、本番では緊張をする分、練習時には160〜180くらいまで高められていると理想的ですね。

今回お伝えしたように、普段から英語に触れられるようになると、大量の英語をバンバン処理する必要がでてきます。
すると、きれいな日本語訳を作る時間がもったいなくなってきます。
それによって、自然と日本語訳を作る癖が抜けていくと思います。
加えて、本番での分量への抵抗感も着実に薄れていきます。
これらも Part 7 での時短につながることは間違いありません。

一歩を踏み出し、継続するのは大変です。
しかし、Part 7 の壁を突き破るには、地道な歩みを続けることです。
ここらで覚悟を決めて、一緒にがんばっていきませんか?

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